勝敗を分ける要因に? EURO決勝でイングランドがスペインに勝てなかった“3つの局面”
1-2で敗戦
EURO2024決勝戦でスペイン代表に1-2で敗戦したイングランド代表。2大会連続で決勝進出を果たしたが、また惜しくも優勝まであと一歩届かなかった。 [動画]EURO決勝戦 スペインVSイングランドのハイライト 今大会最高の完成度を誇るスペインに敗北を喫したイングランドだったが、そんななか、英『90min』は「イングランドがEURO2024決勝で惨敗した3つの重要な戦い」というタイトルで3つのマッチアップについて言及している。 1つ目はカイル・ウォーカーとニコ・ウィリアムズのマッチアップだ。右のラミン・ヤマルと左のニコはスペインの大きな武器であったが、前半はウォーカーとルーク・ショーがうまく対応していた。しかし後半開始直後にはヤマルのパスからニコに先制点を許してしまった。両ウイングに対し、イングランドのSBは奮闘したが、同メディアは結果的に失点を許したことを重要視している。 2つ目はハリー・ケインとロビン・ル・ノルマンのマッチアップだ。空中戦ではル・ノルマンがことごとく競り勝ち、ケインは前線でボールを収めることができず。ケインのPA内でのタッチ数は1回のみとこの勝負はル・ノルマンに完全に軍配が上がった。ケインは結局61分にオリー・ワトキンスと交代したが、同メディアはワトキンスの方がスペインにとって脅威だったと伝えている。 そして最後に言及しているのがデクラン・ライスとダニ・オルモのマッチアップだ。3戦連発中だったキーマンであるオルモを止める必要のあったライスだが、自由に動くスペインの攻撃陣に苦戦。ニコ、ヤマル、オルモは状況に応じてポジションを変えるだけではなく、モラタ、ファビアン・ルイスといった選手らも警戒せざるを得ず、ライスにとっては難しい仕事であったと言えるだろう。 今大会もあと一歩でタイトルまで届かなかったイングランド。だが、ジュード・ベリンガム(21)、コビー・メイヌー(19)、コール・パルマー(22)など今後のイングランドを背負う若手も多く、これからもかかる期待は大きいが、この敗戦を糧に更なる飛躍を遂げることはできるか。
構成/ザ・ワールド編集部