レスリング・尾崎野乃香、慶大女子初の五輪制覇へ決意「金メダルしか見ていない」…慶大で壮行会
レスリング女子68キロ級でパリ五輪代表の尾崎野乃香が8日、都内で所属する慶大の壮行会に出席した。慶大4年生の21歳は「パリ五輪で金メダルを取って、慶応義塾初、女子オリンピック金メダリストになる」と誓った。 同部関係者によると、慶大レスリング部から五輪に日本代表として出場するのは1952年ヘルシンキ大会の北野祐秀以来(1956年メルボルン大会に出場した中尾三郎は相撲部。1964年東京大会の平林興二はカナダ代表)。尾崎が72年ぶり、2人目となる。また、慶大出身者の女子の五輪メダリストは全競技を通じて1人もいないという。 尾崎は本来の62キロ級で国内選考で敗れてパリ五輪の切符を逃した。「一度挫折を味わい、その中で五輪というものがどれほど大変な道のりなのか。どれほど五輪に懸ける思いが必要なのかなど、すごく思い知らされた」。だが、68キロ級にチャンスが残り、階級を上げて再挑戦。昨年12月の全日本選手権と1月の五輪代表決定プレーオフを制して初五輪を決めた。「オリンピアンとなれたのも、自分だけの力ではない。皆さまの支えや応援が今の私につながっている。感謝しかない」と振り返った。 壮行会の最後には慶大の応援歌「若き血」で送り出され、「ここまで来た以上、五輪では金メダルしか見ていない。皆さまへの恩返し、それを一番に思って戦いたい」と決意を新たにした。
報知新聞社