ザ・ビートルズの“前日譚映画”予告解禁、安田顕「おとぎ話のはじまりのはじまり」
2008年に発表されたドキュメンタリー映画「ザ・ビートルズの軌跡 リヴァプールから世界へ」の予告編がYouTubeで解禁。あわせて俳優の安田顕、ビートルズ研究家の藤本国彦によるコメントが到着した。 【動画】ザ・ビートルズの元メンバーや関係者が成功までの軌跡を語る、予告編はこちら メジャーデビュー以前のザ・ビートルズをよく知る人々の証言から、その成功までの軌跡をたどる本作。ハンブルク巡業から当時英国最大のレコード会社であったデッカ・レコードのオーディションでの失敗、メンバー交代劇といった紆余曲折の末、1962年にシングル「ラヴ・ミー・ドゥ」でメジャーデビューするまでの過程を追っていく。作中には当時のテレビ番組のパフォーマンス映像やコンサートの様子も収録された。 このたび公開された映像には、ザ・ビートルズの元ドラマーであるピート・ベストが「バンドのオーディションというよりギャングメンバーを選んでいるようだった」と結成当時を振り返る様子などが映し出される。ザ・ビートルズ好きを公言する安田は「世界のビートルズが、故郷英国リヴァプールの片隅で夢見る10代の若者だった頃の回顧録」「おとぎ話のはじまりのはじまりの映画です」とコメント。藤本は「先が全く見えていない状況の中、もがきながらもなんとかチャンスをつかんでいくさまには、まるで男子高生の青春物語のような味わいがある」とつづった。 「ザ・ビートルズの軌跡 リヴァプールから世界へ」は7月5日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開。数多くの音楽ドキュメンタリーやCD制作を手がけるボブ・カラザーズが監督を務めた。 ■ 安田顕(俳優)コメント 世界のビートルズが、故郷英国リヴァプールの片隅で夢見る10代の若者だった頃の回顧録。 喫茶店で1ペニーのジャムをトーストにつけて塗るジョン・レノンに、「1ペニーがもったいない」と心配していたポール・マッカートニー。 彼は今年82歳となり、10億ポンドを稼ぐ億万長者となった。 そして今も世界中で"Can’t Buy Me Love”を歌い続けている。 おとぎ話のはじまりのはじまりの映画です。 ■ 藤本国彦(ビートルズ研究家 / 本作の字幕監修)コメント 当然ビートルズにも、レコード・デビューするまでの「下積み時代」がある。いきなり「横綱」になったわけではない。先が全く見えていない状況の中、もがきながらもなんとかチャンスをつかんでいくさまには、まるで男子高生の青春物語のような味わいがある。 2007年制作というから、現在から17年も前の作品になるが、本作に登場する多くの関係者はすでに亡くなっている。そう思うと、デビュー前のビートルズを知る人たちの証言や回想が、こうして映像として残されているのがどれほど貴重なことかと、改めて実感させられる。アンディ・ホワイトのように、ほとんど「表舞台」に出てこない人もいるし、アラン・ウィリアムズやピート・ベストが、こういう形で時間を割いて喋っているのもそれほど多くはない。 (c)SHORELINE ENTERTAINMENT