FRBなど当局、大手銀行の資本要件引き上げ半分に-19%から9%へ
このほか、「共和党が議会で多数派となれば、議会審査法(CRA)に基づく不承認共同決議で規則を覆す可能性や、規制当局が順守日程を先送りして最終的には撤回する可能性も考えられる」とクレス氏は説明した。
一方、資本規制強化の対象となる個々の銀行が修正案で満足する保証はない。銀行業界からはトレーディングリスクの扱いや、年次ストレステスト(健全性審査)との関わりなどを巡って広範囲にわたる懸念が示されている。
ただ、ニューヨーク連銀で勤務した経歴がある金融リスク・銀行コンサルタントのマイラ・ロドリゲス・バヤダレス氏は、「個々の銀行が単独で修正案に反対を打ち出す公算は極めて小さい」と分析。単独で動いても「助けにならない」のではないかと述べた。
原題:Biggest US Bank Capital Hike Chopped in Half in Latest Plan (1)(抜粋)
--取材協力:Katherine Doherty、Sally Bakewell.
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Katanga Johnson