漬物店ならではの万能だれ 公益大と本長(鶴岡)が共同開発、あす14日発売
酒田市にある東北公益文科大の地域産業活性化研究所(所長・広崎心同大准教授)と、漬物製造販売の本長(鶴岡市・本間光太郎社長)が共同開発した「漬物屋本気の味噌生姜(みそしょうが)タレ」が14日、発売される。同大の学生が漬物の「たれ」のおいしさに着目して企画した商品で、同社が多様な食材に合う万能だれに仕上げた。 長年培ったみそ漬けの技術を用い、ショウガを大きめに切ったことで風味を際立たせた。豚肉や豆腐、ナス、焼きおにぎりなどと相性が良く、食材の長所を引き立てるという。ユーチューブでレシピ動画も公開し、おいしい食べ方を紹介している。 広崎准教授に学ぶ同大のともに3年の五十嵐舞さん(20)、佐藤凜さん(20)が同社の漬物を食べた際、余った「たれ」の味に注目。「おいしいのにもったいない。何かに使えるのではないか」と同社に提案した。漬物の消費量は減少傾向にあるとされ、同社は幅広い世代に向けた新商品開発を目指していたこともあり、今春から開発に取り組んだ。
試作品のモニタリング調査も行った五十嵐さんは「母にも助言をもらい取り組んだ」、佐藤さんは「貴重な経験ができた」と語った。本間社長は「漬物屋ならではのタレができた。新しい派生商品もできればいい」と話した。内容量170グラムで希望小売価格972円。問い合わせは同社0235(33)2023。