保育士・てぃ先生が徹底解説!子どもの好奇心を伸ばしたいならアレコレやらず一個に絞るといい理由
わが子に好奇心旺盛な人に育って欲しいと願う親は多いですよね。でもあれこれやらせても、子どもの好奇心が育っているのか手ごたえを感じられないと言う人もいると思います。そもそも好奇心ってどう育むの? 親は何をするのが正解? 大人気保育士で、ご自身も好奇心を育む重要性を語っている、てぃ先生に聞いてみました! 保育士・てぃ先生が徹底解説!「保育園に行きたくない」とグズるときこそ、あの禁断の一言が効く
子どもは何もない場所でも遊びを生み出す天才です
――好奇心が育っていないと、将来どんな不安がありますか? まず好奇心は誰もが持っています。その出し方が異なるだけ。好奇心がないなんてことはありませんから安心してください。それでも強いて不安を挙げるなら、チャレンジ精神が欠けてしまう傾向があります。加えて、物事に対しての関心が薄いので、大人になってから世の中の動きに対してアンテナを張ることができず、結果的に情報弱者になり、損をしてしまうことが出てくるかもしれません。また、仕事面でも好奇心が弱いと、どうしたらもっと楽しめるか、もっと数字が伸びるか、もっと面白くなるかといった意欲も低下しがちだと思います。 ――やはり好奇心を育むことは、長い目で見ても大切なことなんですね。では親はどんなことができるのでしょうか? 「どんなことができるか」なんて考えず、何もせずに自然な形で見守るのが一番です! ――何もしない……が一番難しいです(笑)。 基本的に子どもって、見守っているだけで遊べるすごい人たちなんです。例えば、遊ぶものが何もない部屋にいても、子どもは壁の汚れの数を数えて楽しんだりするんですよね。大人がおもちゃも遊ぶ環境も用意していなくても、子どもは自然に何かに興味を持って楽しめるんですよね。もしかしたら、数を数えるだけではなく、この壁のシミはイルカに見える!と、想像力も働かせているかもしれません。なのに大人が「子どもが何もしてない」と思い込んで、せっかく楽しんでいるところへ興味のない話や物を持って行っても逆効果だと思いませんか? ――なるほど。せっかく子どもが想像力を働かせているところに、親が好奇心を育まなきゃ!と他の遊びを持ってきたら、せっかく自ら育とうとしている機会を奪っているのかもしれませんね。