【2024とやま】募る不信「政治とカネ」
自民に逆風 総選挙で苦戦
政治とカネの問題が尾を引く中、秋には就任したばかりの石破総理が衆議院を解散し、選挙戦に入りました。 与党が全国的に苦戦する中、”保守王国”とされる富山でも影響は避けられませんでした。 逆境に立たされた田畑議員は、信頼回復を訴えます。 田畑議員 「信頼回復、そして大いなる反省の上に立ち、国政で働くチャンスを皆さんどうかお与えをいただきたいと思います」 立憲新人・山登志浩候補(当時) 「私たちの税金を使って、裏金議員をまた再生産することが、道義的に政治的に許されるものでない」 田畑議員は再選を果たしたものの、前回の衆院選よりも大きく票を落としました。 次点の立憲民主党の新人候補には、わずか738票差まで迫られ、比例復活を許しました。 田畑議員 「信頼回復のために、一歩一歩丁寧に謙虚に仕事にまい進していきたいと思います」
浮上した新疑惑 無断・架空党員登録問題
しかし、当選後まもなくして新たな問題が浮上します。 田畑議員 「調査の結果、合計262名分につきまして、不適切な党員登録、党費の支払いが認められました」 本人の承諾なしに無断で登録したり、架空の名前で登録したりした党員は262人にのぼることを明らかにしたものの、自らの関与は繰り返し否定しています。 田畑議員 「もちろん関与はしてございません」 「真実を申し上げております」 「ご納得をいただけるようにこれは私がしっかり説明を尽くしていく」 質問が途切れないなか、会見は打ち切られました。 一連の問題を受け、自民党県連は今月田畑議員を県連の了解なしに次の衆院選候補となる支部長に選任しないよう党本部に要請し、認められました。 事実上の非公認です。 さらに来年の選挙への影響などを考慮して市内に掲示されている田畑議員のポスターは撤去されることが決まりました。
政治への信頼を取り戻せるか
政治とカネの問題で、市民の政治不信が深まったこの一年。 田畑議員 1月「不記載であるということは、全く認識をしていなかったところであります」 7月「私の人生をかけ、あらゆる手段を通じて、信頼回復に取り組んでまいります」 11月「極めて軽率であったと反省をしております」 政治家の釈明や謝罪は、いつまで繰り返されるのか。 政治への信頼を取り戻すのは、容易ではありません。