人気駅弁が迷彩柄に…「自衛隊版ひっぱりだこ飯」に注文殺到中 冗談半分から始まった夢コラボ ゆくゆくは海・空バージョンも!?
思わず「なんだ、これは!?」と見入ってしまう、蛸壺を模した陶製の容器。兵庫県神戸市で駅弁の製造販売を営む株式会社淡路屋(1903年創業)が、人気商品「ひっぱりだこ飯」と自衛隊のコラボ商品として開発した「自衛隊版ひっぱりだこ飯」(税込1,480円)で、3月14日に発売して以来、注文が殺到しているという。 【写真】「冗談半分で迷彩柄をつくってみたのですが…」こんなXの投稿が、予想もしないコラボのきっかけに たこ飯と自衛隊が、どこでどう繋がってこのような商品が誕生したのか、淡路屋の自衛隊応援隊長を自認する副社長・柳本雄基さんに聞いた。
SNSから繋がったご縁がきっかけで
たこ飯と自衛隊。まず結び付きがない関係に思えるものが、どんなきっかけでコラボすることになったのだろうか。 昨年(2023年)6月23日、柳本さんはX(旧Twitter)に、迷彩柄の壺の写真と一緒に「冗談半分で迷彩柄をつくってみたのですが思いのほかカッコイイ…これをきっかけにしたコラボが進むといいなぁ。片思い情報でした」と投稿した。 すると「陸自コラボ壺欲しいです」「何気に欲しいです」「発売されたら、すぐに購入したい」というコメントが相次いで投稿され、手ごたえは良かった。 この投稿が、自衛隊を熱烈に応援し、自衛隊グッズで溢れる店舗を大阪で営む人物の目に留まり、淡路屋へダイレクトメールが届いた。氏名の頭文字を取って、その人物をS氏としよう。S氏は淡路屋の駅弁ファンでもあり、普段から淡路屋のSNSをフォローしていたという。 自衛隊兵庫地方協力本部(兵庫地本)の本部長と知り合いだから、紹介しますという内容だった。 こうして実際に本部長と会えることになり、柳本さんは迷彩柄の試作品を携えて兵庫地本を訪ねた。 「このようなコラボ商品を考えているのですが」と提案したところ、本部長が「絶対面白い。やってください」と乗り気になってくれたことから、正式に「自衛隊版ひっぱりだこ飯」として売り出すことになったのだという。 淡路屋ではこれまでも、兵庫県警や海上保安庁などとコラボした駅弁をつくった経験がある。 「まさか、ここで自衛隊と繋がるなんて」 柳本さんが予想もしなかったところから動き始めたプロジェクトだった。