『グラディエーターII』前作で叶えられなかった<VSサイ・サメ・ヒヒ>バトルが24年越しに実現!
リドリー・スコット監督による名作『グラディエーター』(2000)の続編『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』が、現在公開中だ。本作で再びメガホンをとったスコット監督は、前作で叶えられなかった念願のバトルを24年越しに実現させた。そこで最新作で主人公の剣闘士(グラディエーター)が対峙する、獰猛なサイ、サメ、ヒヒの裏側をご紹介! 【写真】ほとばしる筋肉! 『グラディエーターII』ダイナミックな場面写真 将軍アカシウス(ペドロ・パスカル)率いるローマ帝国軍の侵攻によって最愛の妻を殺された主人公・ルシアス(ポール・メスカル)が復讐を果たすため、剣闘士《グラディエーター》としてコロセウムで死闘を繰り広げていく本作。筋骨隆々の屈強な漢(おとこ)たちの肉体と剣さばきによるゴリゴリの闘いが大きな見どころとなるが、戦う相手は人間だけにとどまらない。前作では獰猛な虎との対峙がインパクトを残したが、本作でもそれを超える凶暴な猛獣たちとのバトルが待ち受ける。 ■重武装の剣闘士を乗せた、巨大な角を持つサイ 本作の予告編でも、サイの突進に思い切り弾き飛ばされる剣闘士の衝撃的な姿を収めているが、この「剣闘士vsサイ」の闘いは、スコット監督が前作『グラディエーター』の製作時に構想していたものの、当時は泣く泣く断念したアイデアであることは有名。CGIテスト映像がDVDの特典映像として収録されており、ファンの間では伝説となっていた闘いが、映像技術の進歩により24年越しに待望の登場を果たすこととなった。 同シーンについて、スコット監督は「私たちは、頭を振り、鼻を空中に跳ね上げ、目と耳を動かすことができる機械サイを作った。それを視覚効果で強化し、文字通りゴーカートのようにコロセウムの周りを走らせることができた。AI切断装置で作られた分厚いプラスチックの皮膚は、シワのあるサイの完璧なレプリカを作り出した。それをサイのフレームにかぶせ、その後脚を追加した。簡単な作業ではなかったが、見栄えは最高だ」とコメント。 すべてをCGに頼るのではなく、実際に物体としてコロセウムに出現させ戦わせているからこそ、生の迫力をまとうサイに仕上がったと満足げに語った。