先物に数十億ドルの投資が集まり、ビットコインは6万4000ドルに迫る
ビットコイン(BTC)は、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による金利引き下げ、イングランド銀行による利下げの一時停止、そして日本銀行による金利据え置き決定など、活発な数日間の後、1週間の上昇幅を10%に拡大した。 20日のアジア時間には、ビットコインの価格が一時6万4000ドルを上回ったが、その後は利益を減らし、日本銀行が政策金利を据え置いたことで、金利引き上げの決定後に市場が大混乱した7月の状況の再現を回避した。 トレーダーらは、今後数カ月の間、ビットコインのようなリスクの高い賭けに対して楽観的な見通しを示すマクロ経済データが示されていると述べた。「米国債2年物/10年物のスプレッドは、景気後退の指標だが、2022年7月以来、逆転していた。しかし、最近では+8bpsまで急拡大している」と、QCPキャピタル(QCP Capital)のトレーダーは20日のマーケットブロードキャストで述べた。「これは市場の楽観的な見通しとリスク資産へのシフトを反映している」。 長期債よりも利回りの高い短期債は、金融・財政政策が抑制的であり、将来的に経済が縮小する可能性があることを示すため、リスク資産や経済の警告サインとなる。 CoinGlassの建玉データによると、17日以降、ビットコインのベットは50億ドル(約7000億円、1ドル=140円換算)近く急増しており、先行きのボラティリティを期待して市場に急速に新しい資金が流入している兆候が見られる。トレーダーはロング(価格上昇への賭け)に偏っており、買い注文量と売り注文量の比率がそれを示している。 暗号資産(仮想通貨)市場は過去24時間で急騰し、ミームコインとレイヤー1トークンが上昇を主導した。ソラナ(SOL)とイーサリアム(ETH)は7%も急騰して上昇を主導した一方、アバランチ(AVAX)、アプトス(APT)、イミュータブル エックス(IMX)は12%も急騰した。 ミームコインはボンク(BONK)が最大10%急騰したことがCoinGeckoのデータで示されており、リスクオンの傾向が戻ってきたことを示している。 幅広い市場の動きを示すCoinDesk20指数(CD20)は3.5%上昇した。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Bitcoin Nears $64K as BTC Futures Attract Billions; BoJ's Hike Pause Bumps Risk Assets
CoinDesk Japan 編集部