長~い抜け殻、巳年ちなみ展示 全長180㌢のアオダイショウ 三重・松阪
道の駅「飯高駅」、入り口付近に
三重県松阪市飯高町宮前の道の駅「飯高駅」(田中正一駅長)の入り口付近に現在、今年の干支(えと)の巳(み)にちなんで、全長約180センチのアオダイショウの全身の抜け殻が展示されている。来館者らは自分の身長より長い、きれいな抜け殻に「すごいねぇ」と次々と見入り、話題になっている。 抜け殻は、2年ほど前に、同駅に野菜を卸していた多気郡多気町波多瀬の生産者が寄贈したもの。同駅によると、2022(令和4)年11月末に、生産者が自身の畑で抜け殻を見つけ、手作りの箱に飾って持って来てくれた。それ以来、事務所の窓口の上に飾っていたが、気付く人が少なかったという。 しかし今年が巳年であることから、多くの人に見てもらおうと、昨年末から入り口付近に設置し直したところ、気付いた人たちが、その長さに驚いている姿が見られる。 津市の県総合博物館MieMu(みえむ)によると、アオダイショウは大きいものだと全長2メートルに達する。昼行性でネズミや鳥類などを獲物とするため、別名「ネズミトリ」ともいわれ、人とのつながりも深い。脱皮は古い表皮を脱いで成長につなげるもので、2カ月に1回のペースで行い、1回の脱皮に30分~1時間を要するという調査結果もあるという。 同駅の田中駅長(62)は「全身の抜け殻がきれいに残っているのは珍しいのでは。幸せを導けたらいいですね」と話した。