開発費は数百万円…!? 福岡出身・美人レイヤーが本気でカラコン開発に取り組んだ理由
コスプレのカラコンデザイン
――夢彩さんが思うカラコンの魅力とは? 夢彩さん メイクは自分の技術がある程度必要ですが、カラコンは着けるだけでいいんですよね。目を大きく見せたり、目の色を変えたり、抜け感を出したり、カラコン着けるだけで自由自在に印象を変えることができるので気軽なイメチェン道具なんです。女の子のもの、というイメージもあると思いますが、男性用のブランドや、小さいものだと全然いけるのでメンズの方も挑戦してみてほしいです。 ――では、カラコンを製作することになった経緯を教えてください。 夢彩さん 今あるコスプレカラコンのデザインって、バキッと発色するベタ塗りのレンズが多くて、私の理想とするカラコンがなかったのがキッカケでした。海外には、繊細なデザインで「二次元のキャラクターがいたらこういう発色をする!」というイメージに近いカラコンが少しはあるんです。でも、日本には本当にないので「私が作らなきゃ」と思いました。作ったものの経過をSNSに載せると、「こういうのが欲しかった!」とフォロワーさんから言われるので、ちゃんと需要のあるものを作れてるなと思います。 ――何が違うんでしょう。 夢彩さん 三次元の私たちにデザインが馴染まないんです。よく見ると目の縁って完全にくっきりしていないんですよね。なので、くっきりとした縁よりも、ぼやぼやってした縁のデザインのカラコンの方が馴染むんです。レンズの縁はナチュラルに、かつ発色もさせないといけないんで、すごく難しくって。なかなかうまくいかず、これまで17回の修正で3年以上かかっています。 ――3年もかかるんですね。 夢彩さん 目に入れてどう発色するかなので、なかなか難しいです。工場にニュアンスが伝わらなかったりして…。私が理想だと本気で思うものを作ってるので、妥協してないからなのもあります。数百万円くらいはしっかり費用がかかっているそうなので、売れなかったら……(笑)。でも、最近やっとゴールが見えてきて、うまくいけば冬頃に完成したらいいなーというところまできました。 ――完成まで近くなるとドキドキしますね。 夢彩さん 売れなかったら本当に立場ないんで、この記事を読んだ方は是非買ってほしいです(笑)。本当に売れるデザインにこだわって作っているんで期待していて欲しいです。そして、これがちゃんと評価されて売れたら、新色だったり、次のものが作れるので。今、小さめの男装用のカラコンを作っているんですが、次は大きめの15ミリとかを考えています。 【後編】「コスプレに出会ってなかったら生きていないかも(笑)」福岡出身美人レイヤー夢彩さんに聞く半生は下の関連記事からご覧ください。
ひがけん