短文投稿「mixi2」提供開始 「友人同士で広めて」事前告知なく公開、ネットで話題に
IT大手のMIXI(ミクシィ)は16日、短文を投稿できる新サービス「mixi2」の提供を始めた。創業者でSNS「mixi」を手がけた笠原健治取締役が開発に当たったという。mixiと同様の招待制で、友人同士で広めてほしいとの考えから、事前の告知を行わない「サイレントリリース」で開始しており、ネット上では早くも話題となっている。 mixi2は画像や短文を投稿できるサービスで、時系列でほかの利用者の投稿がみえるシンプルな設計となっている。「キャンプ好き」など、承認制のコミュニティをつくり、イベントなどで友人らと交流することもできる。 ミクシィによると、招待してくれた友人やフォローした人とつながりのある投稿が表示される仕組みとなっている。仲のいい友達でつくったコミュニティでの交流を最優先にするというコンセプトから、X(旧ツイッター)などで行われている興味がありそうな話題をおすすめとして表示する「レコメンド」はしないという。 利用を開始するにはアプリをダウンロードし、すでに会員となっている友人や知人から招待を受ける必要がある。投稿できる文字数は149文字で、写真は4点まで。18歳未満は利用禁止としている。投稿する文字を大きくしたり、動かしたりする加工で、より直感的に感情を伝えることができるのも特徴となっている。 ミクシィによると令和4年末ごろから構想がスタート。5年から開発チームが発足した。一般公開に先立ち、社内で先行利用していたという。従来のmixiとは全く別のサービスで、データの連携はないとしている。 16日午後2時ごろからアプリの提供が始まったとみられ、アプリ上では写真や短文の投稿が相次いだ。中にはmixiに十数年ぶりにアクセスしたという利用者も現れ、交流を楽しんでいた。(高木克聡)