座間 vs 旭(写真=志水麗鑑)

　令和6年度全国高校サッカーインターハイ（総体）神奈川予選のブロック決勝が5月12日に行われ、座間と旭が対戦。座間が1－0で勝利した。 【フォトギャラリー】座間 vs 旭 　立ち上がりは両チームともにロングボールが多くなる手堅い試合の入りとなったなか、DF5泉裕友(3年)を中心に座間の攻撃を跳ね返した旭がゲームを優勢に進めた。最前線で起点を作ったFW11大盛聖也(3年)の奮闘も光り、敵陣に押し込んでいく。 　一方の座間は守勢の時間帯もあったが、攻めに転じれば長短のパスを織り交ぜてビルドアップ。積極的に右サイドから崩しにかかり、MF8内林旦輝(3年)はマッチアップした旭のDF泉と白熱のデュエルを見せた。 　両チームともに球際でよく戦った一戦は拮抗した展開となり、一進一退の攻防が続いたなかでともに守備陣が身体を張った。座間はDF4原田悠亜(3年)が空中戦で強さを見せ、旭はDF4新井陸(3年)がカバーリングで貢献した。 　ともに前半は目立ったチャンスがなかったが、攻守の切り替えとエアバトル、セカンドボールの反応は徹底。質の高い攻防戦が繰り広げられていた。 　後半も立ち上がりは拮抗したゲームとなったなか、座間は同10分に一瞬の隙を突く。左サイドからのボールを巧みなタッチで収めたFW9山本悠雅(3年)が、冷静なフィニッシュでネットを揺らしたのだ。 　先制に成功した座間はチームに落ち着きが生まれ、相手の出方を見て冷静に攻撃を組み立てる。前半とは異なり、後半は左サイドから果敢に攻めた。 　次第に敵陣に押し込む時間が長くなり、ボールを失っても素早い攻守の切り替えで即時奪回。中盤でセカンドボールをよく拾い、ピンチの芽を摘んだMF12川島怜(2年)の献身的な働きは特に素晴らしかった。 　旭の反撃を受けた終盤、座間はDF原田とDF13榎本一真(2年)のCBコンビがハイパフォーマンスを披露。空中戦で確実に競り勝ち、ハイボールを何度も跳ね返す。SBが裏を取られた時のカバーリングも実に早かった。 　選手たちが各ポジションできっちりと役割を果たした座間が逃げ切り、旭に1－0で勝利。1次予選を勝ち抜き、2次予選進出を決めた。 (文・写真＝志水麗鑑)