石破政権「予算案成立」に向けた「3つのシナリオ」の可能性 加えて「参院選」というハードルも…2025年の政権の行く末は?【news23】
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん: 1つ目のシナリオ「国民民主か維新と“連携”」ですが、国民民主が主張していた「103万円の壁」を123万円に上げることになったのですが、国民民主はそれでは不十分だと言っています。さらに130万や140万などに上げていくことで合意して取り込もうという作戦です。 維新は、教育の無償化について、何か新しい対策を打ち出して予算を修正してでも通すということになれば連携が可能ということですが、なかなか両方ともそう簡単ではありません。 藤森キャスター: 2つ目のシナリオ「立憲との『大連立』」ですが、6日時点では「連立を考えているわけではない」ということですが、それでも可能性があるんですか。 TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん: 立憲も参議院選挙を控えているので、参議院選挙で勝ちたいということもあって、そう簡単には歩み寄れないと思います。ただ、そんな立憲との大連立もあり得るということで、国民民主党や維新を牽制する材料にはなっています。 藤森キャスター: 3つ目のシナリオ「『退陣』と“引き換え”」というのは、自ら辞める覚悟もあるということですか。 TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん: 今、野党が多いわけですから、大前提として政府が出した予算が仮に野党多数で否決されたら政権は終わりです。 相当切羽詰まっているわけなので、「石破総理の首を差し出すから、一部予算を修正して通してください」ということが2月か3月にあるかもしれません。 ■「参議院選挙でも過半数割れしたら退陣」一番可能性が高いシナリオは 小川彩佳キャスター: この3つのシナリオのうち、どれが一番可能性が高いのでしょうか。 TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん: 今のところ、どれも同じくらいですが、ただ石破総理として見れば、3つ目の「『退陣』と“引き換え”」は、かなり犬死というか、首を差し出して終わりということですから、そうなるのであれば、一気に大連立で勝負という考え方も頭の隅にはあるんです。 例えば、選択的夫婦別姓を自民党と立憲民主党でやって、自民党の右の人たちを切ってでもやるというような覚悟があれば、大連立に踏み出せるんですが、どうも現状では石破総理にその覚悟があるとは思えません。