前石川町長に有罪判決 収賄、官製談合事件 福島地裁支部
福島県石川町発注工事を巡る官製談合事件で、受注業者に入札情報を漏らした見返りにビールを受け取ったなどとして、収賄罪などに問われた前町長、塩田金次郎被告(77)の判決が18日、福島地裁郡山支部であり、下山洋司裁判長は懲役2年6月、執行猶予5年、追徴金約42万円(求刑懲役2年6月、追徴金約42万円)を言い渡した。 下山裁判長は「町政に対する信頼を大きく損ない悪質」などと非難。一方、「今後は公務に関わらないと誓約するなど反省の態度を示している」とも述べ、実刑を避けた。 判決によると、塩田被告は2019~23年、町発注の公共工事の指名競争入札で、業者に秘密事項である設計額を漏らし、見返りに20~23年ごろ、約42万円相当の缶ビールを受け取るなどした。