中古の日産エクストレイルを、メーカー自ら再生するワケとは? Z世代をターゲットにした「remastered concept」爆誕!!!
2024年1月10日から開催される「東京オートサロン2025」(千葉県・幕張メッセ)に、日産が魅力的なコンセプトカーを披露する。次は、旧型「エクストレイル」ベースの「remastered concept」だ! 【写真を見る】これがエクストレイルremastered conceptの全貌だ!!!
ターゲットは“Z世代”
日産が出品するもう1台のエクストレイルが「remastered concept 」。先代エクストレイルをベースにカスタマイズしたモデルだ。 テーマは「アナログレコードを愉しめるような空間を演出。新たな中古車の楽しみ方を提案します」(日産自動車)というもの。想定ターゲットとして27歳があげられていて、荷室からアナログレコードを聴く装置が出てくるのが特徴だ。 オーディオテクニカのターンテーブル、アンプ、スピーカーシステムが数字の“2”を模したシェルフに収まり、日産が販売する「ポータブルバッテリー from LEAF」からの電源で作動する。 「レコードに注目したのは、今の“Z世代”などと呼ぶ比較的若い層の間で、ビニール盤がトレンドになっているからです。自然の中へ出掛け、そこでいい音を聴けたら喜ばれるのでは……と、発想しました」 日産の開発担当者はそう語る。もうひとつのメリットとして「バッテリーを使うと、一般的な交流電流のようなノイズが少ないため、波形が安定して、綺麗な音が得られます」と、加えている。 同時に注目したいのは、「remastered concept」のベース車両にあえて先代を使っていること。日産はこれまでも、東京オートサロンに中古車を使った提案を積極的に行っている。今回は2017年型で、 ベースグレードは20Xi。 「先代エクストレイルは中古市場で値がこなれてきているのと、補修用パーツも豊富で、若い人がクルマを買うとき、いいゲートウェイになると思います」 日産の過去の出展は、中古車から発展してのカスタマイズの提案として、これまでも評価されてきた。今回のコンセプトカーのように、レコード再生機器を積み込むのはシロウトである私たちにとって難しい。「ダークグリーンメタリック」も、雰囲気はとてもあるけれど特色で、一般には入手できない塗料だそう。 一方、フェンダーガード、車高リフトアップキット、ロードホイールはJAOS製(塗装は日産)だし、社外品も多いので、同様のことは一般の中古車でもできるだろう。 ここにカスタマイズの内容を記しておこう。