こんな時はやめた方がいい!ポモドーロ・テクニックの意外な5つの落とし穴
3. 厳密に時間を決めると仕事を妥協しかねない
仕事を終えるまでの時間が25分しかないとわかっていると、刻一刻と進むタイマーを見ながら、早く仕事を終わらせなければと焦ってプレッシャーを感じることがよくあります。 カウントダウンするタイマーと競争すると、手抜きをしたり、仕事の質に妥協したりする可能性があり、生産性に対して逆効果になりかねません。 時間を区切ることで集中力は増しますが、もっと柔軟でストレスのない方法もあります。 25分間という短時間ではなく、もっと長い時間で区切って特定の仕事や作業に当てるのです。そうすれば、ポモドーロ・テクニックのタイマーが終わる恐怖にさらされることなく、目の前の仕事に集中できます。 作業の複雑さや、自分のその時の状態に合わせて、区切る時間を長くしたり、短くしたり調整するのも良いでしょう。
4. 自分の状態に合わないことがある
ほとんどの人は、1日のうちで自然とエネルギーや生産性が高まると感じる時間があります。 ポモドーロ・テクニックの厳密な時間設定に固執すると、自分の自然なエネルギーのピークに合わないかもしれません。 たとえば、あまりエネルギーがない時間帯に休憩をせずに無理に25分間仕事をすると、生産性が下がったり、燃え尽きたりする可能性があります。逆に、エネルギーが高まっている時間帯は、25分間が短すぎると感じるかもしれませんし、頻繁に休憩が入ることで勢いが削がれるかもしれません。 超日周期リズム(エネルギーがピークを迎えた後短い回復期に入る90~120分の周期)であれば、燃え尽きずにより生産的になることができます。 自分が1日で一番生産性が高まる時間帯を知り、それに合わせて仕事の予定を組むことで、疲れ果てることなく仕事をはかどらせることができます。
5. 共同作業には向かないことも
会議やチームでのプロジェクト、または自然な会話が必要な場合など、共同作業をする環境では、ポモドーロ・テクニックに従うのは難しいでしょう。 チームで仕事をしていたり、共同のオフィスで働いていたりする場合、邪魔が入った時にポモドーロのセッションを中断しなければならず、メソッドが機能しません。 一般的に、ポモドーロ・テクニックは1人で仕事をしている場合に向いています。 共同作業で生産性を上げる必要があるなら、日本の「かんばん方式」を使ってタスクを管理するといいでしょう。かんばん方式は、誰が何の作業をしており、プロセスのどの段階の作業をしているのかが、簡単にわかるので、チームでの仕事にぴったりです。 ポモドーロ・テクニックは優れたメソッドですが、万能な解決策ではありません。厳格なので、さまざまな仕事のスタイルや環境に合わないことがあります。 うれしいことに、この世には様々な仕事のスタイルや環境に合う、柔軟な方法がたくさんあります。無理してこだわるのではなく、自分の仕事を終わらせるのに合う方法を見つけることが大事です。 Original Article: 5 Surprising Downsides of Using the Pomodoro Technique by MakeUseOf
的野裕子