てんぐに悪口、御利益願う 4年ぶり奇祭開催、茨城
茨城県笠間市の愛宕神社周辺で17日、参拝客が悪口を言いながら、てんぐの供え物を奪い合う奇祭「悪態まつり」が行われた。無病息災などの御利益があるとされ、普段は静かな愛宕山が熱気に包まれた。新型コロナウイルス禍で中止が続き、今回は4年ぶりの開催。参加した家族連れなどは「大ばかやろう!」と叫び、1年の締めくくりに日頃のストレスを発散した。 岡野博之総代会長(76)によると、江戸時代中期から伝わる祭りで、藩の役人が、大衆の不平不満を解消できるように始めたのが起源とされる。