寿司王国・石川で起きる「回転寿司の陣」 大手チェーンの進出に地元店舗は“発想の転換”で観光客の取り込み狙う
北陸放送
全国的に物価高が続く中、石川県内では今、回転寿司が活況を見せています。 金沢をはじめとした激戦区で、今どのような戦略に打って出ているのでしょうか。 【写真を見る】石川は「回転寿司の陣」 大手チェーン進出と地元店舗は“発想の転換” 多くの日本人が大好きな寿司!中でも、石川は寿司への愛着が深い地域です。 総務省の家計調査によると、外食での寿司への年間支出金額は、全国の県庁所在地・政令指定都市の中で金沢市は22,802円とトップに君臨しています。 新鮮な魚介類が豊富な石川県は、ネタを手軽に「回転寿司」で食べる食文化が根強く、多くの回転寿司チェーン店がひしめき合う激戦区です。 街の人「スシロー、スシロー。種類の充実さ。お店がきれい」「スーパーの前で行きやすかったスシロー。もう1つもスーパーの向こうで、くら寿司」「すし食いねぇ!さん。やっぱりお寿司だったら地元に行きたいと思う」「くら寿司。ビッくらポン!にやられている」 ■大手チェーン「かっぱ寿司」 北陸に“しんがり”で登場 立地や味、仕掛けなど、回転寿司に求める条件は人によってさまざま。 県内外の企業が入り乱れて、金沢市近郊を中心に40以上の回転寿司チェーンが点在している石川県ですが、今、取り巻く環境には新たな動きが見られます。 兵藤遥陽キャスター「回転寿司店激戦区のここ石川県で、大手回転寿司チェーンも初進出しました」 21日、上位に君臨するスシロー、くら寿司、はま寿司に加え、これまで唯一北陸になかった「かっぱ寿司」が金沢市のとなり、野々市市にオープンしました。店内は初日から学生や家族連れで賑わいます。 訪れた客「自分はサーモン大好きなのでサーモンめっちゃ食べます」「別にそんなに地元の食べたいとはならないかな。それより安くておいしいのを食べられたら。(子どもは)大きくなってくるとよく食べるし」「(他の寿司店は)値段設定が強気なので、こういう100円寿司があるのは助かる」 リーズナブルな価格設定が売りの一つのかっぱ寿司ですが、運営会社によると、これまで力を入れていた全国の既存店の改装が一段落し、さらなる事業の拡大を見据えた中で、「北陸の市場」が目にとまったといいます。