【M-1】令和ロマンが史上初の連覇達成!9人中5票“歴史的大会”で有言実行「去年の倍うれしいです!」
漫才日本一を決める「M-1グランプリ2024」が22日、東京・六本木のテレビ朝日で開催され、昨年王者の令和ロマンが大会史上初の連覇を果たした。 【写真】得点詳細!2024M-1グランプリ決勝結果 最初から最後まで令和ロマンが爆笑をかっさらった。最終決戦は9人中5票を獲得。審査員8人目の海原が「令和ロマン」が表示されると会場は大きな歓声と拍手に包まれた。 くるまは、喜びの声を聞かれ「去年の倍うれしいです!」と絶叫。ケムリは「やり切った。もう出たくないです!」と叫び会場を沸かせた。節目の20代目の王者を決める大会で、史上初の連覇を達成。くるまは最後に「審査員がやりたいです!」と再び絶叫し大爆笑をさらった。 最終決戦の選考詳細は「令和ロマン」に大吉、石田、柴田、山内、海原の5票、「バッテリィズ」に哲夫、若林、礼二の3票、「真空ジャシカ」に塙の1票という結果だった。 ボケの高比良くるま(30)と、ツッコミの松井ケムリ(31)による若きコンビ。昨年、結成5年8カ月という異例の早さでM-1を制覇した。すると、優勝会見の席で高比良が「M-1大好き、来年も出ます!」と、連覇へ挑戦することを突然、宣言。松井は驚きながら、「来年も出るみたいです!」と続き、笑わせた。テレビ出演など引っ張りだこになる多忙の中、話術に磨きをかけての再挑戦。前年王者として初の決勝に進み、前人未到の快挙に王手をかけていた。 20回目を迎えたM-1で、これまで連覇はなし。08年王者のNON STYLEは翌年、敗者復活から勝ち上がったが、決勝3位で連覇の夢はついえた。その連覇を阻止したパンクブーブーも、翌10年に連覇へ挑戦したが、同じように決勝で3位と涙をのんだ。また03年に優勝したフットボールアワーは、3年後に再挑戦。決勝で惜しくも2位と、2度目の頂点を阻まれた。過去には人気コンビも挑んだ2度目の頂点を、令和ロマンがついに実現させた。 松井は昨年、優勝賞金をすべて相方にプレゼントした。しかし今年はしっかり自分も手にするつもり。「賞金は今年こそ…1000万を全部くるまにあげたので、今年は僕、それを取り戻しに来ました。忘れ物、1000万円」。優勝の行方とともに、賞金の行方も気になるところだ。 20回の節目を迎えた今年のM-1は、史上最多1万330組がエントリー。8月から1回戦がスタートした。3回戦では資格最終年の人気コンビ・モグライダーや、エルフ、土佐兄弟、すゑひろがりずなどが敗退。準々決勝でも最後の挑戦となったロングコートダディが敗れたほか、ミキ、東京ホテイソン、ヨネダ2000、からし蓮根なども姿を消した。 決勝は真空ジェシカ、トム・ブラウン、ヤーレンズ、エバース、ダイタク、令和ロマン、ママタルト、バッテリィズ、ジョックロック、決勝前の敗者復活戦から勝ち上がったマユリカが加わった計10組で争われた。司会は今田耕司と上戸彩、審査員は若林正恭(オードリー)山内健司(かまいたち)柴田英嗣(アンタッチャブル)哲夫(笑い飯)石田明(NON STYLE)礼二(中川家)博多大吉(博多華丸・大吉)塙宣之(ナイツ)海原ともこ(海原やすよ ともこ)。敗者復活戦は陣内智則と齋藤飛鳥が司会、審査員を井口浩之(ウエストランド)久保田かずのぶ(とろサーモン)斎藤司(トレンディエンジェル)野田クリスタル(マヂカルラブリー)渡辺隆(錦鯉)が、それぞれ担当した。 ◇令和ロマン 慶大のお笑いサークルで出会ったボケの高比良くるま(30)、ツッコミの松井ケムリ(31)により、2018年結成。19年、令和元年初日からコンビ名を「魔人無骨」から変更。20年、NHK新人お笑い大賞で大賞を受賞。人気アニメをいじり倒すネタを得意とする。M-1はこれまで昨年の準決勝敗退(敗者復活戦2位)が最高成績だったが、昨年初優勝。史上初の連覇を目指して今年、再挑戦していた。吉本興業所属。 ◇M-1グランプリ 2001年にスタートした、漫才日本一を決める賞レース。10年を最後にいったん休止され、15年に復活した。優勝賞金は1000万円で、そのほかにさまざまな副賞が用意される。出場資格は規定変更を経て、現在は「結成から15年以内」。昨年は令和ロマンが優勝した。 【M-1グランプリ歴代優勝者】第1回(2001年)中川家/第2回(02年)ますだおかだ/第3回(03年)フットボールアワー/第4回(04年)アンタッチャブル/第5回(05年)ブラックマヨネーズ/第6回(06年)チュートリアル/第7回(07年)サンドウィッチマン/第8回(08年)NON STYLE/第9回(09年)パンクブーブー/第10回(10年)笑い飯/第11回(15年)トレンディエンジェル/第12回(16年)銀シャリ/第13回(17年)とろサーモン/第14回(18年)霜降り明星/第15回(19年)ミルクボーイ/第16回(20年)マヂカルラブリー/第17回(21年)錦鯉/第18回(22年)ウエストランド/第19回(23年)令和ロマン