青木さやか「中3になった娘の文化祭へ。大人びて見えるけど、一生懸命歌う子どもたちの姿は今も昔も可愛くて泣けた」
お笑いの仕事だけでなく、女優・エッセイストとしても忙しい毎日を送る青木さん。今回は「娘の文化祭に、若干緊張しつつ参加した者として」を綴ります。 【写真】文化祭、娘とのツーショット * * * * * * * 青木さやか「『笑っていいとも!』とピーコさんの思い出。共演から15年以上。苦手なはずのわたしに「愛ある文句」を言ってくれた」はこちら ◆娘の文化祭 中学3年生の娘の文化祭へ。 久しぶりに学校での娘をみるのは新鮮で、若干緊張する。 アウェイだから、そりゃ緊張して当然な気もするけど。 いやいや、中学生?大人っぽいなあと思う子も多くて驚きっぱなしだけど、顔には出さないで堂々と親然としていることにした。 男の子たちは、わたしより背が高い子もいたりして、かっこいいなぁと気後れする。 今も昔も「かっこいい」と思うと、なんだか動揺してうまく話せないようだ。 中学生だとしても。
◆やっぱり同志だなあ 久しぶりに会うお母さんやお父さんたちと、会話を二言三言交わす。 長い付き合いになってきた人たちもいて、ママ友、という言葉はあまりしっくりこないので、仲間というか、同志というか、子どもの親というか(そのままか)そんな感じだが、話すことと言ったら 「子どもたち大きくなったね(驚!)」 に尽きる気がする。 だいたい、どの人ともその会話をして 「××ちゃん頑張ってたね!」 と、なる。 これもだいたい、どの人とも話して 「みてると泣けるね」「こっちが緊張するね」 これもだいたい、どの人とも話して 皆、同じ気持ちなんだなあと、 やっぱり同志だなあと思う。
◆自分の青春はどうだったか 中学生が友達と笑い合ったりしているところに太陽が当たっていたりするだけで、キラキラしたこの瞬間の青春の美しさが眩しくて、この景色をみられただけで来てよかった、と感じる。 中学3年生の頃の自分はどうだっただろうか。 H2Oの「想い出がいっぱい」をクラスで歌ったり、CHAGE&ASKAの歌がたくさん入ったカセットテープを男子に借りて、そこに間違えて、とんねるずのラジオ番組とか録音しちゃって、カセットテープの爪折らないからだとかなんとか言いながら謝ったりして、なんだかんだ楽しかったような気もする。もはや昔のことすぎてどんな心情だったかも覚えていない。というか、わたしは忘れっぽいから、ほとんど忘れていく。強く傷ついたこと以外はだいたい。 娘に、そのうちママは私のことも忘れるんじゃない?と言われる始末。
◆一生懸命歌う姿に泣いた 「ママ!」 学校で声をかけてきた娘は、家にいるときより覇気があって頼もしい感じ。 楽しそうに友達と話したり、友達の親と話したり、たくさんの仲良くしてくれる人がいてよかったねありがとうございますありがとうございますと、感謝の気持ちでいっぱいになる。 午後のステージでは中学3年生全員の合唱を聴くことができた。 大人びてみえた子どもたちの、一生懸命に歌う姿をみると、やっぱりわたしたちの頃と変わらない、可愛い中学生で、大きくなった子どもたちをみながら、泣いた。 こういう姿、いつみても可愛い。 いつみても、泣ける!
青木さやか
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