プラティニがサッカーの10人制変更を提案…ルイス・エンリケ、デ・ゼルビら現代名将の反応様々
元フランス代表のミシェル・プラティニ氏がサッカーをより魅力的なものにするため、10人制に変更することを提案した。フランスメディア『RMCスポーツ』のインタビューで伝えている。 【写真】森保監督、スプリンクラーから子どもを助けて猛ダッシュ 1970年代から80年代にかけて活躍したプラティニ氏は当時と現代サッカーを比較し、「選手は今ほど走らないし、強くないし、速く動かなかった」とコメント。その上で流動的に選手が動く現代サッカーはスペースが狭く、個人技ではなくパスを選択するプレーが多いことを指摘した。 もっともパスサッカーへの批判ではないことを強調したが、「僕の世代の人間はもうあまりサッカーを見ていないよ。僕らのような(個人技で挑むような)選手がいないからね」とプラティニ氏。個の対決やゴールに直結するプレーを増やすため、10対10に人数を減らしてスペースを確保することを提案した。 これに対してパリSGのルイス・エンリケ監督は20日の会見で「考えたこともない」と率直な意見を述べながら、「サッカーを向上させることにはオープンだ」とアイディアを歓迎した。また、パリオリンピックで7人制ラグビーや3対3のバスケットボール競技が行われたことにも触れて「あれだけ広いピッチで少ない人数の戦いにすればおもしろいことになるかもね」と話している。 リヨンのピエール・サージュ監督も「理屈の問題だが、選手を1人休ませるとスペースが広がってゴールが増えるかもね」と興味を示したが、「あまり上手くはいかないと思う」と見解を示した。10人制の場合は3-5-1の布陣を採用するようだ。 マルセイユのロベルト・デ・ゼルビ監督は完全な反対派だ。「プラティニのアイディアか誰のアイディアかは分からないけれど、一般的にこういった変更を決めるときは間違った選択をする」とサッカーの大改革に否定的な意見を述べている。