フェルスタッペンの4連覇決まる? ラスベガスGPの見どころとタイトル決定条件をおさらい
レースディレクター解任の影響は?
ラスベガスはまた、F1レースディレクターのニールス・ウィティヒが突然解任されてから最初のレースウィークエンドでもある。 現会長であるモハメド・ベン・スレイエムの体制下、注目される人物が次々とFIAを去っている。 motorsport.comのの取材によると、会長との不和が原因だったというウィティヒの解任はパドック関係者の意表を突くもので、F1チームからは運営組織の安定化を求める声がさらに高まりそうだ。 F1ドライバーの組合であるGPDAは、ドライバーの悪態や宝飾品の着用などに関するFIAの強引なアプローチを嘆く公開書簡を出している。ラスベガスのパドックでは、シーズンを通して引きずってきた様々な問題についての話し合いが陰日向なく行なわれることになりそうだ。
2回目のジンクスは破れる?
映画でも何でも、2作目というのは失敗することが多いというのは世界の共通認識のようだ。今年、2回目の開催を迎えるラスベガスGPが成功できるかは大いに注目されている。 昨年の初開催はF1にとって商業的な成功を収めたと評価され、低グリップで高速のレイアウトが魅力的なアクション満載のレースを演出した。 一方で、初日には排水溝の蓋がマシンに直撃するトラブルが発生。FP2の開始が遅れ、観客がスタントから追い出される事態となった。 また昨年はイベント開催までの9ヵ月間、主要幹線道路が封鎖されるなど地元住民への影響は大きく、一部の企業が収入悪化を理由にF1と市を提訴している。 主催者は今回、よりスムーズなレース運営を期待している。ハイエンドな顧客や企業向けのイベントでしかないとの批判が広まったことを受けて、 今年は一般入場券を1万枚追加し、低価格で販売することにした。 ラスベガス市とF1は今、ラスベガスGPが一発屋ではないことを証明し、”セカンドアルバム”でそのポテンシャルをフルに発揮できることを熱望している。
Filip Cleeren
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