「地面師」に10億円賠償命じる 積水ハウスが詐欺被害 東京地裁
大手住宅メーカー「積水ハウス」(大阪)が土地の所有者になりすました「地面師」グループに約55億円をだまし取られた事件をめぐり、同社が主犯格の受刑者ら5人に賠償を求めた訴訟で、東京地裁(神谷厚毅裁判長)は27日、5人に請求通り10億円の支払いを命じる判決を言い渡した。 【画像】事件当時、地面師グループに使われた銀行口座 事件では、東京都品川区の旅館跡地の購入を目指した同社から約55億円をだまし取ったとして、計10人が詐欺罪などで有罪判決を受けた。 訴訟の被告は、詐欺罪などで実刑判決が確定した主犯格の内田マイク受刑者(71)ら5人。判決は、5人がいずれも詐欺だと知りつつ、不動産の売買契約の締結に関わったと認定。不法行為が成立するとして賠償責任を認めた。(米田優人)
朝日新聞社