村上弘明がオスカー退所していた! 本人語る「挑戦欲」と被災地への「想い」
俳優の村上弘明(67)が所属していたオスカープロモーションを退所して今月、HONEST(オネスト)と業務提携したことが分かった。本人が取材に説明した。67歳で新天地へと移ることに不安もあったが、それ以上に〝挑戦欲〟が止まらないという。 村上は2009年から15年間、在籍していたオスカーを双方納得の上で今年8月、退所。その後は「個人でやることも考えてみた」が、最終的にはHONESTと業務提携を結ぶことを選んだ。 「業務提携という形は僕の方から依頼しました。というのも、専属契約だと(オスカーの)15年間と同じような形になってしまう。個人の(自由にできる)部分も残しておくという意味があるんです」 移籍のキッカケとなったのは、Apple TV+の海外ドラマ「Pachinko パチンコ」シリーズへの出演だった。 「昨年に1か月間、カナダのトロントに行って撮影してきたんですけど、日本で撮影してるのとお金のかけ方があまりにも違いすぎましたね」 自宅から成田空港までハイヤーで送迎された。到着した現地では撮影スタッフの人数やカメラの台数といった規模感はもちろん、撮影外ではベッドルームが2部屋ある宿泊施設が用意された。食事も豪華だったようで、最近の海外ドラマのスケールに「度肝を抜かれた」という。 「英語を勉強していろんな媒体にトライしてみたいな、という思いがふつふつと自分の中で醸成してきました。それがやめるきっかけになったということです」 TBS系「仮面ライダー(スカイライダー)」(1979~80年)でのデビューから約45年がたった。「必殺仕事人」シリーズへの出演で人気を博し、NHK大河ドラマ「炎立つ」(93~94年)では主演を経験。着実にステップアップしてきた。 67歳というタイミングで新たな挑戦を始める。不安があることを正直に認めながら「温かい巣にうずくまっているのは人としてどうなんだろうって。いい年になって、与えられた時間もそう残ってないわけですから。自分で考えて、いろんなものを吸収して、自分が変わっていかなくてはならないんです」と語る口調は熱を帯びた。 世界での活躍を視野に英語を勉強しており、毎日1時間のジョギングを欠かさない。 「まだまだ立ち回り、あるいは『必殺(仕事人)』のイントロくらいはできるかな」と豪快に笑う。 脚本執筆にも意欲を見せる。「岩手・陸前高田の出身なので、震災に付随する作品や映画、ドラマに出演したけど、何かが違う。伝わってこなかったんです。私はそこで生まれ育った人間なので、生涯のうちに1本はトライしたいですね」。経験を生かした作品づくりに情熱を燃やす。 やりたいことだらけの67歳は「いろいろと(事務所に)ゆだねるばかりではなくて、自分の中でやってみたい。人生一度きりしかないし、私もそう若くはないし、残された時間でどうやっていくか」とニヤリ。「挑戦。冒険ですよね」と新たな活動の幕開けを宣言した。
東スポWEB