モラハラが酷くなる長期休暇が怖い!お正月休みをギリギリの精神状態で乗り切った、結婚15年目の主婦がくだした決断とは
夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。こんなに優しい人と結婚したら幸せになれると夢見て結婚したのに、結婚した後に、優しい姿は偽りで本当はモラハラ夫だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。 【データ】10人に1人が、配偶者からの繰り返しDVを受けている 仕事を持って経済的に自立している女性であっても、子どものためにと離婚を思いとどまり、モラハラに苦しみ続けるケースも。そんな女性たちの悩みについて、長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。 年末年始など長期休暇中に、モラハラ夫のモラハラ行動は倍増します。今回は「毎年お正月が来なければいい」と願うF子さんのお話を書かせていただきます。
自分の部屋さえ掃除できないモラ夫
Fさんはため息まじりに、今年のお正月休みを振り返ってこう言いました。 『私は夫のモラハラが増幅するので年末年始が大嫌いです。 結婚15年にもなると、夫に何も期待はしていません。期待をしては裏切られる、そんなことの繰り返しばかりだったからです。夫への期待と言っても、掃除を手伝う、買い物のサポート、他の家庭では夫が当たり前に行なっていることだけです。 でも夫は掃除もせず、文句しか言わないんです。お正月の料理の買い出しも興味はなく、一緒に買い物に行くと自分の興味のある売り場に行ってしまいます。』 お正月休みの間、夫への不満を持つ妻は70%を超えていると言われています。 共働きの家庭の場合、妻の家事負担は普段でも多いのに休みになると更に負担が増えるのです。年末年始は、大掃除やお正月準備の買い出しがあり、主婦はいつも以上に忙しくなるのに、夫は家でゴロゴロ、テレビを見ているかゲームをしている。そして発する言葉は「ご飯まだ?」。妻を家政婦だとでも思っているのでしょうか。 モラハラではない夫もこんな状態ですから、モラハラ夫を持つF子さんの辛さは計り知れません。 『夫に「自分の部屋は自分で掃除してよ。床に洋服が散乱しているでしょ。」と言うと、「自分のタイミングでやる。俺に指図をするな」と言うんです。夫は自分の部屋を勝手に掃除されると怒り狂うので私は掃除をしないことにしています。 夫の部屋にはいつもペットボトルがそこらじゅうに散らかっています。それも片付けると文句を言うのですが、あまりにも汚いので以前掃除をしたことがあります。 すると「俺のものを勝手に捨てたな!弁償しろ!」と怒鳴りちらすんです。私が「ティッシュやペットボトルしか捨ててないから」と説明しても、「いや、ここに置いてあった100万円当たっていた宝くじがなくなっている。弁償しろ!」と訳のわからない因縁をつけられたほどです。 宝くじなんて元々なかったのに、平気で嘘をつける夫に呆れました。その時からどんなことがあろうとも、夫の部屋は掃除をしないと決めていたのです。でも、あまりにも汚いので夫に年末くらい掃除をするように頼んだのですが、結局夫は何もせずにお正月を迎えました。私が寝ている部屋ではないので、もう見るのも気にするのもやめました』 F子さん夫婦は夫婦別室です。夫のいびきのひどさに加え、冷房で部屋をガンガンに冷やして寝る夫といると体調を崩してしまうということが理由で別室になれたそうです。 夫婦別室でなければ、夫のモラハラに苦しみながら15年も一緒にいられなかったとおっしゃっています。夫の部屋も今回の件でどんなことがあろうと、気にするのはやめたそうです。