20代から体にサインが!"四十肩・五十肩"のチェックテスト&予防法を医師が伝授!
腕が肩より上に上げられず着替えができない、痛みで眠れないなど、生活に支障の出る症状が1年以上続く人もいる「四十肩」や「五十肩」。突然やってくると思われがちですが、実は20代・30代のうちから、体はサインを出しているといいます。今回は、中山真希調査員(以下、中山調査員)が「四十肩や五十肩はどうしてなるの?改善法や予防策を知りたい!」というギモンを調査しました。 【動画】それ“四十肩予備軍”かも!?5項目でわかる「四十肩チェックテスト」がこちら【7分20秒~】
四十肩の正式名は「凍結肩(フローズン・ショルダー)」!
今回、四十肩・五十肩について教えてくれるのは、肩やひじ関節の治療を専門とする、春日井整形あさひ病院の岩堀裕介医師です。 (春日井整形あさひ病院・岩堀裕介医師) 「40代・50代の人に多いから四十肩・五十肩という名前がついているが、専門的には凍結肩とか肩関節周囲炎といいます」 「凍結肩(フローズン・ショルダー)」とは、名前通り肩の関節が凍結したように硬くなり、動かしづらくなることを指しますが、それが起こるメカニズムはまだ解明されていません。 肩の関節を構成している関節包や腱板は、コラーゲンやエラスチンでできています。肩の関節造影検査画像を比べると、正常な人は関節を覆う袋の下側にたるみがあるのに対し、五十肩の人は小さく縮んで骨にへばりついているのが分かります。 関節包が加齢によって劣化し、硬くもろくなることでひび割れができ、慢性的な炎症が起きて痛みが生じるのです。無理に手を伸ばしたり、引っ張られたり、ささいな動作がきっかけで発症することもあります。 (春日井整形あさひ病院・岩堀裕介医師) 「肘が体にできるだけ近い位置で何かやっている分には、肩へのストレスはそんなにかからない。横着なことは40歳を超えてきたらやらないようにする」 四十肩・五十肩の痛みは、肩周りのほか上腕の前側や肘の外側などにも広がることがあります。 (春日井整形あさひ病院・岩堀裕介医師) 「早いと2~3ヶ月で治る人もいますが、長いと5~6年かかる人もいる」 約半数の人は自然治癒しますが、時間がかかることが多いため整形外科を受診し、適切な治療を受けることが短時間で確実に完治させる近道です。