【写真：Getty Images】

　UEFAチャンピオンズリーグ（欧州CL）決勝、ドルトムント対レアル・マドリードの試合が現地時間1日に行われた。試合は2-0でマドリーが勝利している。この勝利によって、マドリーは大会通算15回目で最多となるCL制覇を成し遂げた。英メディア『90MIN』は、「予測可能で必然的勝利だ」と、マドリーの勝利について報じていた。 【動画】ドルトムント対レアル・マドリードのハイライト 「このクラブには何か特別なものがある。それは偶然ではなく、私がうまく説明できない重要な何かがあるんだ。それはクラブの歴史、伝統、選手たちの質と性格なのかもしれない。何度も起きていることであり、偶然ではない」 　マドリーを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は、試合前の会見でこのようなコメントを残していた。指揮官が残した発言のように、この決勝という大舞台でもマドリーの説明できない「何か」特別な力が働き勝利を掴んだと言える。 　前半はドルトムントのペースで試合が進み、ジェイドン・サンチョ、ユリアン・ブラント、カリム・アデイェミなどが中心となりマドリーのゴールを脅かした。しかし、後半になるとマドリーが徐々に試合を支配し、ダニエル・カルバハル、ヴィニシウス・ジュニオールのゴールでドルトムントを下した。 　同メディアは、「彼らの勝利は、典型的なマドリーの試合展開で実現した」と述べた上で、「何度も何度も、こういうことが起きる。このクラブは、仕事をやり遂げる術を知っているのだ。彼らのアイデンティティは、クライフやペップ、バルセロナの美しいサッカーではなく、瞬間に結果を出すことである。選手が誰であれ、世代が何であれ、その対処の文化、勝利の文化は維持されている。これがサッカークラブの運営方法であり、勝利の文化を維持する方法なのだ」と、同クラブの通算15回目となるCL制覇、そして指揮官の史上最多5度目となる優勝に称賛の言葉を送っていた。