〔NY外為〕円、154円台後半(18日)
【ニューヨーク時事】週明け18日のニューヨーク外国為替市場では、日銀の金融政策を巡る不透明感を背景に、円相場は1ドル=154円台後半に下落した。午後5時現在は154円65~75銭と、前週末同時刻(154円11~21銭)比54銭の円安・ドル高。 植田和男日銀総裁は18日、名古屋市内で記者会見し、7月に続く利上げの可能性について「米経済を含め不確実な点などは無数にあるが、それを全部待ってから政策(変更)をするということではない」と発言。利上げに前向きな姿勢を示したものの、時期については「10月会合から追加で得られたデータ、情報をベースに見通しやリスクを修正し、その時点で適切に判断する」と明言を避けた。想定ほどタカ派寄りではないと受け止めが広がり、東京市場では円売り・ドル買いが強まった。 ニューヨーク市場では円安・ドル高地合いを引き継ぎ、155円29銭で取引を開始。トランプ次期米大統領が指名する財務長官の行方に注目が集まる中、メディア報道で複数の候補者の名前が浮上した。ただ決定には至らず動きづらい展開。この日は主要な米経済指標の発表もなかったことから、積極的な商いは手控えられた。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0593~0603ドル(前週末午後5時は1.0533~0543ドル)、対円では同163円78~88銭(同162円65~75銭)と、1円13銭の大幅な円安・ユーロ高。