元「おバカタレント」野久保直樹「隠しながら生きてきた」症状を初告白…「人生の半分以上付き合い」
米ロサンゼルスから帰国した俳優の野久保直樹(43)が17日深夜放送のラジオ日本「M‐TRUST RADIO」に出演し、吃音(きつおん)症だったことを明かした。 【写真】野久保直樹、激変した43歳の姿「ヘキサゴン」とは別人 このほど帰国し、日本での活動を再開した野久保は「実はお伝えしたいことがございまして」と切り出し、「実はどもり症、吃音症っていうのを持ってたんですね」と告白。「小学校の頃、どもり症がひどくて、4年生くらいまでずっと『ぼ、ぼ、ぼくは…』ってなってて、学校に隣接されてる教室みたいなところに行ってなおしたんです」と振り返った。 中学に入学後も「吃音症」を自覚。「初めて気づいたのは(野球の)シニアリーグで監督さんにおはようございますって言いたいのに、『お』が出てこない。やばい、なんで言えないだろうって。言わなきゃいけないんで、『ちゃっす!』って」と当時を明かした。 芸能界デビュー後は俳優として数々のドラマや舞台に出演したが「全部セリフを覚えてるけど、しゃべらなきゃいけないときに出てこなくて、セリフを覚えてないんじゃないかとか。そういうのも何件かあって、ご迷惑をおかけした」と仕事にも影響したという。 それでも2002年7月から11年9月までフジテレビ系で放送されていたクイズ番組「クイズ!ヘキサゴン」(05年10月からは「ヘキサゴン2」)で、珍回答を連発する「おバカタレント」として、つるの剛士、上地雄輔らとブレイク。島田紳助さんプロデュースのユニット「羞恥心」は歌もヒットし、08年のNHK紅白歌合戦に出場した。野久保は「こんなぼくでも世間に認知されるようになって、紅白も出ることができたから大丈夫だよってことを伝えていきたくて。どうしたらこうなれるのかをサポートしていきたい」と同じ悩みを持つ人たちを支援する活動をしていきたいと語った。 いまでも症状が出ることがあるというが「僕はおバカなんで、積極性があったんですよ。こんなの大丈夫だろ、克服できんだろって自分を信じた結果、こうやって普通にしゃべらせていただけるようになった」と笑った野久保。放送に際してインスタグラムのストーリーズも更新。「人生の半分以上この症状と付き合いながら隠しながら生きてきました」とつづり、「その方々の為にも僕が少しでも力になれることがあればという思いで話してきました。1人でも多くの方にこういう人達もいるということを知ってもらえるきっかけになればと思います」と記していた。
報知新聞社