予想外? ブレーメンMF佐藤恵允のパリ五輪代表選出はサプライズと独紙報道
昨年夏ブレーメンに加入
3日、日本サッカー協会(JFA)はパリオリンピックに臨むU23日本代表メンバーを発表した。16年ぶりにオーバーエイジ枠を使わないこと、アジア予選で主力選手として活躍していた松木玖生(FC東京)の落選が話題となったが、ドイツではブレーメン所属のMF佐藤恵允の選出が驚きのニュースとして報じられている。 実践学園高校から明治大学に進学した佐藤は、昨年夏にブレーメンに加入。2023-24シーズンは同クラブのサテライトチーム(U23)の選手としてドイツの5部リーグでプレイし、公式戦16試合に出場して5ゴール1アシストを記録した。 しかし、佐藤はトップチームにも度々招集されたものの、ベンチ入りした3試合では出場機会を得られず、ブンデスリーガデビューは果たせなかった。こうした状況ながら世代別大会の最高峰であるオリンピックを戦うメンバーに入ったことをドイツ紙『Bild』は「ヴェルダーのオリンピック・サプライズ」と題した記事で以下のように伝えている。 「このサイドアタッカーにとって、日本代表メンバーへの選出は当然のこととは言えない。彼はドイツの5部リーグでしか試合経験を積んでいない。この実績は、大きなトーナメントに出場するには少なぎる」 一方、ブレーメンのプロサッカー部門の責任者クレメンス・フリッツ氏も今回の佐藤の五輪代表選出について、「7月1日に招集レターを受け取った。ケインは来週には日本チームに合流する」と『Bild』の取材に対して語ったうえで、佐藤について以下のように評している。 「彼はとても献身的な選手で、今季もよく頑張っていた。我々は、彼がプロの世界へのステップアップを果たせると確信している。しかしその一方で、彼は一歩ずつ着実に前進する必要があるし、今はまず5部リーグで自身の力を示さなければならない」 佐藤にとって、オリンピックはブレーメンでのトップチーム定着のための重要なアピールの場となりそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部