平本蓮が語る、朝倉未来との“因縁の集大成”「俺がアイツを一番利用した。感謝を込めて初KO勝利で引退させる」【独占インタビュー】
■マクレガーの振る舞いに感動「昔はビビってたけど、今は完全に自分に乗れてる。あとはぶっ飛ばすだけ」
――とはいえ『超RIZIN.3』という大会の主役でありますが、大会を盛り上げるためにどんな選手に出てほしいと思いますか? 【平本】この大会を否定したり、「俺は実力派だから、競技者だから」って言い訳してる格闘家は、全員気持ち悪いし、出られない負け惜しみだぞってだけです。エンタメをやってたら格闘技ができないって言うヤツもいるけど、そんなわけないから。練習をしっかりして試合のことを考えて、空いた時間にエンターテインメントでみんなを楽しませることを考えるのって、別に誰でもできる。自分の試合を盛り上げたいからこそセルフプロデュースが必要だし、「そんなの競技者じゃない」とかガタガタ文句たれてるヤツもいるけど、じゃあ俺より稼いでから言えよって。たったMMAキャリア6戦の俺にバーっと抜かれて、文句あるなら来いよ、『超RIZIN.3』に出てみろよ、チケット売ってみろよって話で。だから、この大会に出られなかったヤツは全員終わりだってことです。 ――昨年大みそかを盛り上げた「BLACK ROSE」再集結を期待する声も多いです。 【平本】他の試合は聞いてないですけど、僕と朝倉未来みたいに“因縁の対決”が並んだら面白いなって。例えば、僕の親友の安保瑠輝也vs.木村“フィリップ”ミノルなんて黄金カードじゃないですか。スダリオ剛vs.貴賢神とか、この大会でそういう因縁の試合を見たいですね。『THE MATCH』って天心vs.武尊の因縁は長かったけど、ほかの試合はRISEとK-1の対抗戦ってだけで、どんな試合があったかもう覚えてないですよね、「安保は確か出てたよね」ってレベルで。だから、今回は大会全体を僕たちで作っていくというか、面白い大会にしたいです。 ――格闘家ならこの舞台に立たないと、ということですね。 【平本】出ないなら出ないで別にいいですけど、文句を言ってるヤツはただのヤキモチだから。本当に興味がなかったら堀口(恭司)さんみたいになるじゃないですか。有名になりたいヤツほど「競技がどうたら」とか言ったりするんで、いやいや競技もエンタメも頑張ってくださいって話ですよ。朝倉未来が稼ぎまくって「金に走った」とか言われることもあるけど、僕は成功だなと思うんです。「アイドルプロデュースで秋元康みたいになっってんな」って俺が煽るのは面白いだけで、あれはあれで正解じゃないですか。格闘技って試合をすればするほど選手生命は短くなるし、僕は長くファイトビジネスをやっていきたい。こんなスタイルの選手って、今までのMMAで一人もいないと思うって自信を持って言えるんですよ。デビュー2戦目からメインで、それ以降もほぼ全てメインクラスでやってきた。だから、これまでの事例とかお前の常識とかで俺を決めるんじゃねえぞって。今までになかったものを自分で作り上げるし、朝倉未来とは違うビジネスを確立させます。 ――日本では競技に対してストイックであることが美学とされ、アスリートがビジネスの話をしにくい風潮があります。 【平本】チャンピオンベルトを巻くことが格闘家のゴールではあるけど、その中でもビジネスでも自分のスタイルを確立させたい。そう思うキッカケはコナー・マクレガーの映画を見た時で、「これがプロの格闘家の振る舞いだ」と本当に感動しました。ビッグマウスで因縁をつけて盛り上げるのって、誰にでもできるけどやれば叩かれるし、バカにもされるし、失敗したらボッコボコに言われてリスクしかないけど、誰が見てもわかりやすく盛り上げるのがエンタメだよなって、俺はこれを本気でやらないとダメだなって思ったんです。それまでは「こう言ったら面白いな」と思ってもビビって言えなかったり、自分が自分に乗り切れてない部分があったけど、今は完全に自分に乗れてますから。どんだけ周りから文句を言われても、俺はこの試合を『超RIZIN.3』というタイミングで引き寄せた。4年前に決意して朝倉未来に喧嘩を売って良かったなって思うし、盛り上げてきたのも自分の能力だし。黙って見てろ、アイツをぶっ飛ばすから。あとは、SNSでYogiboの写真をいっぱいアップするだけですね(笑)。