平本蓮が語る、朝倉未来との“因縁の集大成”「俺がアイツを一番利用した。感謝を込めて初KO勝利で引退させる」【独占インタビュー】
■会見で着用した上着はまさかの値段!「朝倉未来に勝ってランボルギーニ買いたい」
――榊原さんは会見後の囲み取材で「平本蓮はカリスマ性も求心力もあり、ファッションリーダーみたいに注目されている」と話していました。 【平本】社長のスーツもカッコよかったですけどね。今日はどうしても会見で着たかった服で、バレンシアガで170万円くらいでした。たぶん今まで買った服で一番高いですね。これを一番注目の集まる会見で着たかったし、ランボルギーニに乗ってる気分でした。乗ったことないけど(笑)。次は試合に勝ってランボルギーニを買いたいですね。 ――榊原さんは「PPVボーナスなども含めて、ファイトマネーも破格になる」とも語っていました。 【平本】『THE MATCH』以上に稼がせてほしいです。社長は「メイウェザーとかは呼ばない」って言ってたので、冗談で「その分を俺に上げてください」って頼んだら、「無理」って断られましたけど(笑)。 ――会場はさいたまスーパーアリーナの「スタジアムバージョン」で、4万人以上が収容可能ですが、それだけの観客の前で試合をするのは初めてですか? 【平本】初めてです。小学生の時にプレステ2のK-1のゲームをやっていて、会場を選択する時に「代々木体育館」とか漢字で読めなくて、「さいたまスーパーアリーナ」ばっかり選んでたんです。そんな会場に大人になった自分が出られるようになって、「誰でもこんなことができるんだよ」っていうのを見せたい。一つのことを突き詰めたら誰だってできるんだよって。 ――ゲームで大会場を選んでいた少年が、そこのメインに立つわけですね。 【平本】あと、会見で『THE MATCH』後の“キック界のロス”が話題になってましたが、よく「格闘技界のために」って言うけど、たぶん格闘家全員ってただのエゴで格闘技をやっていて、格闘技界のことなんて思ってるヤツなんて一人もいないし、全部自分のためですよ。自分が食っていける舞台が盛り上がってほしいから「格闘技界のために」って言うけど、別に自分が生活していけたらそれでいいじゃないですか。俺は小学生の時にK-1チャンピオンになりたくて格闘技をやっていて、中学生になったところでK-1が消滅して。目指す舞台がなくなったけど、格闘技をやめられずに続けていたら高校に入るタイミングで新生K-1が復活したんです。本当に流れってあるし、チャンスはいつ来るかわからない、今ABEMAでやってる『格闘代理戦争』とか、いかに流れてくるチャンスをつかめるか。それが大事なんですよ。 ――流れを掴むため、いつでも行ける万全の準備をしておくのが格闘家だと。 【平本】朝倉未来がバーっと人気が出た時にみんな数字に乗っかりたくて、チャンピオンクラスの選手とかも「コラボしてくれ」ってTwitterで媚びへつらってるのを見て、悲しくなるというか「バカだな」って思って。朝倉未来を利用するのにそんなのやっても意味がないから、俺は喧嘩を売ったんです。だから、俺が朝倉未来を一番利用させてもらったなって本当に思っています。BreakingDownの選手とかも朝倉未来にフックアップされてるけど、圧倒的に俺が一番「朝倉未来」の名前を使わせてもらいました。その感謝を込めて、ここで引退させます。有名にさせてくれてありがとうなって、初めてのKO勝利で「グッバイ」って。完璧ですね。RIZINの最終回になるかも(笑)。 ――未来選手を引退させて、自分が格闘技界の主役になりたいという野望はある? 【平本】そういう枠じゃなくて、「平本蓮は見てて面白いな」って思ってもらえるのが一番いいかな。格闘技は自分が好きでやってきたことで、格闘技界とか主役とかは考えたことがないし、主役ってファンが決めるものじゃないですか。自分を誰に投影して応援したいかって。僕がトラヴィス・スコットとかカニエ・ウェストを好きなのと同じように、みんなそれぞれ朝倉未来が好きだったり、俺のことが好きだったり、みんな違うと思うんで。だからこそ、俺を応援してくれるファンのためにも自分を証明したいし、絶対にそれがファンが一番喜ぶことだから、試合後にみんなで笑いたいですね。