行員かたる詐欺、海銀コザ支店が防ぐ 女性から相談、警察への通報促す 沖縄署が感謝状
沖縄署(金城重成署長)は10日、顧客の高齢女性から電話で相談を受け、相談内容から詐欺を疑って女性に注意喚起し、警察への通報を促すなどして詐欺被害を未然に防止したとして、沖縄海邦銀行コザ支店の久保田康支店長(43)と、行員の當山正美さん(50)、名嘉紫乃さん(36)に感謝状を贈った。 【写真】LINEグループ「先生」の送金先がわからない…詐欺見抜いた銀行員
金城署長は3人に感謝を伝え「引き続き各種犯罪の防止に向けた取り組みに協力をお願いしたい」と呼びかけた。 沖縄署などによると、8月末、同店顧客の高齢女性の元に、同店行員を名乗る者から「キャッシュカードが使えなくなる」との連絡があった。電話先の者は通帳の残高や家族構成などを女性に尋ね、女性の家族が不在と確認すると「キャッシュカードを預かる」と女性に伝えた。 不審に思った女性は同店に電話で相談。対応した名嘉さんは上司の當山さんに指示を仰ぎ、久保田支店長に報告した。女性には戸締まりを促し、キャッシュカードを渡したり口座の暗証番号を伝えたりしないように注意喚起した上、警察に通報させて被害を防いだ。 同店は、日頃から詐欺被害に関する新聞記事を行員が回覧し、被害防止に向けた意識付けをしていたという。 (西田悠)
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