【神戸】広島戦へ前日調整 酷暑もハードワーク宣言「やれる自信はある。より一層強い夏になる」
ヴィッセル神戸は4日、サンフレッチェ広島とのアウェー戦(5日、Eピース)に向けて神戸市内のいぶきの森球技場で調整した。 オンライン取材に応じた吉田孝行監督(47)は「今後のリーグの順位も考えた上で、かなり大事なゲームになる。もちろん相手のクオリティー、インテンシティー(プレー強度)は高いが、自分たちがトレーニングしてきたことを出せれば」と連勝に向けて意気込んだ。 前節は勝ち点4差で2位だった鹿島アントラーズに3-1で勝利。着手してきた攻撃面での改善も見せた上で、2位に勝ち点差1と肉薄し、首位FC町田ゼルビアとも6差のままキープした。FW武藤嘉紀(31)、FW大迫勇也(34)がそろって得点したことには、指揮官も「決めるべき選手が決めたということで、ここから勢いに乗っていけるのではないか」とここからの戦いに向けて力を込めた。 酷暑の中での戦いが続くことになるが、神戸の持ち味であるハードワークを徹底することには自信を見せる。DF初瀬亮(26)は「それが持ち味でもあるので、変える必要はない。やれる自信はあるし、僕たちの方が走れる自信があるし、僕たちの方が怖いところに帰れる自信もある」と言い切った。さらに苦しい中でも走り続けることで勝ち点を上積みした昨季の経験も踏まえ「苦しい夏を去年経験したからこそ、より一層強い夏になる」と覚悟を示した。 アウェーでの広島戦は15年4月の勝利を最後に、公式戦3分け6敗と9戦未勝利と苦手としているが、今季の神戸は鬼門と呼ばれてきた地で次々と白星を挙げており、ネガティブな雰囲気はない。 今季は公式戦9戦未勝利だったセレッソ大阪、5戦未勝利だった湘南ベルマーレ、リーグ5戦未勝利だった名古屋グランパスとのアウェー戦でそれぞれ勝利。負の歴史を塗り替えてきたことには選手も手応えを感じており、初瀬は「そういうのをひっくり返せるシーズンだと思う」と今回もまたジンクス打破することを誓った。【永田淳】