F1シンガポールGP、関係省庁の大臣にグランプリ主催会社との汚職疑惑……今季開催に影響なしと国側主張
F1シンガポールGPは、関係者の汚職疑惑が発生したが、同国の通商産業省はF1開催に問題はないと主張している。 【動画】ハイライト|2023F1第16戦シンガポールGP 決勝 最近、シンガポールではS・イスワラン運輸相がF1シンガポールGPの運営会社を率いている不動産王オン・ベンセンから収賄を受けた罪に問われ起訴される汚職事件が発生した。イスワラン運輸相は発覚後に同職と議員を辞しているが、起訴内容については否定しており身の潔白を主張している。 イスワラン前運輸相は、ベンセン氏からシンガポールGPやその他スポーツイベントのチケットなどのキックバックを受け取ったとされている。問題はイスワラン前運輸相がシンガポールGPの契約などに関わる立場だったことだ。 そのため、現在のシンガポールGPはF1と2028年まで開催契約を結んでいるものの、今回の事件がその将来に影響があるかどうかも注目されていてる。 ただシンガポール通商産業省は18日に声明を発表し、レース契約が自国の利益を最優先することなく推し進められたものではないと認めており、2024年のF1開催に向けて順調に準備が進められていると主張した。 「政府によって全ての契約条件が慎重に検討された。独立したコンサルタントによる調査も実施された」 「現時点では、F1契約やその他の契約において政府が不利になるように構成されていたと示唆するものは何も見つかっていない」 「2024年9月20~22日にかけて予定されているF1シンガポールGPに向けた全ての準備は、すべて順調に進んでいる」 また通商産業省はシンガポールGP開催によるメリットは明らかであり、55万人以上の観光客を誘引し、約20億シンガポールドル(約2209億円)の経済効果を生み出していると主張した。 「F1シンガポールGPは活気あるグローバルアジアの交差点として、シンガポールの評判を高めている」 「観光部門を超えて、このレースは物流や輸送、建設、エンジニアリングサービスなど、レースの様々な面に関わる多くのシンガポール企業に利益をもたらしている」
Jonathan Noble