「松本人志は不在でも『M-1神』のような存在に」元人気芸人も驚愕した大会を決定づけたカギ2つとは?
ママタルト ラーメン二郎のようなコンビ
――反面、この大爆発の後で出てきた8番手のママタルトは沈んでしまいました。 <バッテリィズの余韻がすさまじかったですね。いったんCMをはさんでもまだ残っていた。結果、審査員から長めのツッコミについての集中攻撃みたいになってしまったし、檜原さんのツッコミの良さがこれで失われてしまわないか心配ではあります。大鶴肥満さんがフィーチャーされがちですが“檜原さんの愛らしさ”がわかると非常に面白いコンビなんですよ> ――そういう意味では、今回のM-1は顔見せとしては良かったのかも。 <ですね。一回で良さがわかりにくいかもしれませんね。ラーメン二郎みたいに(笑)。楽しそうにネタをする二人っていうのがストロングポイントなので、そこは絶対に消えて欲しくないですね>
優勝候補エバース もったいなさ過ぎる
――そして9番手はエバース。去年の敗者復活戦で頭角を現し、今年は初めて決勝に駒を進めました。 <惜しかった! その場でルールを変えて最終決戦を4組でやって欲しかったくらいです。周りにも優勝候補に名前を挙げてる関係者が多かったんですよ。もったいなさ過ぎる! 私はネタ中の気になった言葉をメモに残すことが多いのですが、エバースのところは何も書いてないんです。夢中になって見てしまって。それくらい会話のやりとりが自然でしたね> ――あと1点で真空ジェシカに並んだのに……。 「令和ロマンが出場せず、バッテリィズ、真空ジェシカ、エバースで最終決戦をする世界線も見てみたかったです(笑)」
トム・ブラウン 「場を荒らす」「賛否両論」枠
――そして、ラスト10組目は6年ぶりの返り咲きとなったトム・ブラウンでした。 <いい意味でエキシビジョンマッチみたいな(笑)。場を荒らすために出てくるような人たちなのに、荒らした後に誰も出てこないという現象が起こってしまいました(笑)> ――評価は審査員によってだいぶ分かれました。 <それがトム・ブラウンですからね。M-1には絶対にこの「場を荒らす」「賛否両論」枠は欲しいです。ランジャタイもそうでしたが、地下ライブで沸々(ふつふつ)と煮込まれて突然出現するものなので、今後もきっと絶えず生まれてきちゃうとは思いますよ(笑)>