さかなクンが作った魚のはく製がいっぱい!「ギョギョッとサカナ★スター」展 大阪・ATCギャラリー
東京海洋大学客員教授のさかなクンとタレントの香音さんが出演、魚や海について紹介するNHK・Eテレ番組の展覧会「ギョギョッとサカナ★スター~お魚たちが教えてくれる海のこと~」が大阪南港ATCギャラリーで開かれている。 【写真2枚】あまりに精巧! さかなクンが作ったフグや深海魚のはく製 さかなクンが手掛けた魚のはく製やイラストなどのほか、CTスキャンで調べた魚の生態、深海の調査研究、海底のごみ問題など、海にかかわる幅広い展示で構成。 番組「ギョギョッとサカナ★スター」(Eテレ/毎週金曜19時25分~)では、魚を「サカナ★スター」と名付け、さかなクンらが全国各地へ赴き、船で漁をしたり、刺身を食べたり、CTで骨格を観察するなどして、その魅力や生態について解き明かす。 展覧会は2章構成。第1章「サカナ★スター~お魚たちの驚きの生態~」では、番組で披露されたさかなクンによる大漁旗のイラスト20点や、さかなクンが制作または所有する魚のはく製約70点を公開。 そのほか、光が届かない深海にすむ魚について、有人潜水調査船「しんかい6500」による貴重な映像を交えて解説したり、「イシガキフグ」「ウツボ」のCTスキャン骨格画像をコントローラーを用いて360度観察できるコーナーも設けた。 第2章は海洋問題に焦点を当てた「海のこれから~海の豊かさを守ろう~」。 魚やウニが海藻を食べ尽くしてしまう「磯焼け」によって海の生態系が変化し、沿岸漁業に大きな打撃を与えている現状や、増え続けている海のプラスチックごみ問題について、分かりやすく紹介している。 開催に先立つ内覧会には、さかなクンと香音さん、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の野牧秀隆・上席研究員が参加。さかなクンは、きれいにリニューアルされた約50年前のジンベエザメのはく製を見どころとして挙げた上で、「どこを見ても“ギョギョッと”な展覧会。ぜひ1人1人のオンリーなギョギョッとを見つけてほしい」とコメントした。 香音さんは、番組での経験を振り返り、「すてきだと思って見ていた魚を食べて、本当においしいのかなと最初は思っていたが、どの魚もすごくおいしかった。魚を食べたり釣ったりすることでいろんな見方ができた」とコメント。「大人も子どももみんなで楽しめる展覧会です」とPRした。 野牧研究員は、これまで「しんかい6500」に24回乗船、深海の調査に携わってきた。展示の後半では、海の底に落ちていたごみの実物も並ぶ。同研究員は、「海洋プラスチック問題は、僕たちが便利な暮らしをしようとすると避けて通れない。深海や砂浜が汚れている様子を知って、自分たちが魚たちのためにどこまで我慢できるのか考えてほしい。そして、これから生活を変えていこうと思うきっかけにしてもらえたら」と話した。 会期は9月23日(月・祝)まで。8月26日以降は土日祝のみオープンする。
ラジオ関西