ノアN-1で稲村がワグナー撃破「優勝して夏男になるぜ!」 小峠は頸部負傷で欠場…残る公式戦は不戦敗に
「プロレス・ノア」(10日、後楽園ホール) シングル最強決定リーグ戦「N-1 VICTORY 2024」が3日目を迎えた。 メインでは前日、N-1連敗を13で止めた稲村愛輝が、前GHCヘビー級王者のドクトル・ワグナーJr.とBブロック公式戦で激突した。 稲村が相撲の立ち合いからスピアーで先制すれば、ワグナーは回転エビ固めからのトペ・スイシーダで逆襲。稲村のリバーススプラッシュやジャーマンスープレックス、フロントスープレックス、ワグナーのコーナー最上段から場外へのトペ・コンヒーロ、ワグナードライバー(みちのくドライバー)など、迫力ある攻防が続く。20分を超えるロングマッチとなったが、最後は稲村がスピアー、パワースラムとたたみかけて21分9秒、無双からの片エビ固めで3カウントを奪った。 稲村はマイクで「ワグナー、ありがとう!俺はアンタに必ずリベンジしたかった!」と感謝。「どんな逆境であろうと、どんな逆風であろうと、俺は真っすぐ突き進んでN-1 VICTORYに優勝して夏男になるぜー!」と絶叫した。 この他のBブロック公式戦は、拳王が佐々木憂流迦に11分25秒、ドラゴンスープレックスホールドで、征矢学がタイタス・アレクサンダーに13分49秒、ジャンピングDDTからの片エビ固めで、タビオン・ハイツがアルファ・ウルフに10分12秒、ハイツボムからのエビ固めで勝利した。 佐々木との打・投・極のスリリングな攻防を制した拳王は「なぜ俺が勝てたか分かるか?俺はプロレス界の三大リーグ戦(新日本のG1クライマックス、全日本のチャンピオン・カーニバル、ノアのN-1 VICTORY=旧グローバル・リーグ戦)覇者からリーグ戦に優勝する秘けつを聞いて、昨日実行した。(隣の)東京ドームホテルに泊まったから休息できた。永田裕志、ありがとな!」と前夜のコメントを回収した。 WWE・NXTから参戦しているハイツは、フロントスープレックスなどの豪快な投げ技を駆使し、ハイツボム(ジャンプしてのスロイダー)で公式戦初白星。「ここからずっと突っ走っていく。決して速度を緩めることはない。僕の信条は『ボディーロックかナッシングか』だ。ボディーロックを決めれば勝つ自信がある」と話した。 Aブロック公式戦は、ジャック・モリスがWWE・NXTから参戦しているジョシュ・ブリッグスとの体格とパワーの差に苦しむも、大「モリス」コールに後押しされて11分25秒、シューティングスタープレスからの片エビ固めで勝利。ドラゴン・ベインはルイス・マンテとの白熱の攻防を12分48秒、ウラカン・ラナで制した。 また、負傷欠場の潮崎豪に代わってAブロックで出場していた小峠篤司が頸部(けいぶ)の負傷で欠場。この日のマサ北宮戦を含め、残る公式戦は全戦不戦敗となった。