心停止に見舞われ、復帰に前途多難なボーヴェ セリエAの特例措置でウディネーゼ戦をベンチから観戦
除細動器を埋め込む手術が成功し、無事退院していた
心停止から生還したエドアルド・ボーヴェが、ウディネーゼ戦でベンチから試合を観戦した。 ボーヴェは日本時間12月2日に行われたインテル戦で試合中に倒れ、救急車で病院に搬送された。その後、一命を取り止め、除細動器を埋め込む手術が成功し、無事に退院していた。 この日、インテル戦以来となるホームのピッチに姿を現したボーヴェだったが、実はセリエAの特例措置でベンチ入りが許されていた。と言うのもイタリア国内では、体内に除細動器が埋め込まれている場合、プレイできない厳しい規則があるためだ。もちろん一般的に、プレイできない選手をベンチ入りさせることはしない。試合に関係ない者がベンチに入ることは通常なら許されない。ボーヴェ本人も当初はスタンドからの観戦の予定だったが、悲運な事情が考慮されてベンチからの観戦が認められた。 今後、選手として復帰を目指すとされているボーヴェだが、今回のように特例措置がない限り、体内に除細動器があるままではセリエAでプレイできる可能性は低そうだ。フィオレンティーナのみならず、保有元のローマから離れ、新天地を探すことになるだろう。 まずは体調の回復に専念してもらいたいが、22歳と若く才能豊かな選手であるだけに今後のキャリアが充実することを祈るばかりだ。
構成/ザ・ワールド編集部