ワッツアップなどの業務利用、SEC職員も禁止-金融業界規制に準拠
(ブルームバーグ): 米証券取引委員会(SEC )の職員は、業務用の携帯電話でサードパーティーのメッセージングアプリとテキストを利用できなくなり、規制・監督対象の金融業界に適用する基準にSECも近づいた。
ソーシャルメディアアカウントの一つが今年に入り不正にアクセスされる状況を受け、メッセージングアプリを遮断する今回の決定は、SECの記録管理の改善と、セキュリティーの潜在的脆弱(ぜいじゃく)性への対応に役立つだろう。
モバイルデバイスや「ワッツアップ」などのアプリで、業務関連のやりとりについて適切な記録を怠ったとされる問題の決着に向け、金融会社は合計約30億ドル(約4640億円)の制裁金を科された。
SECの広報担当者は、記録管理の強化とシステムへの不正侵入リスク低減のため、サードパーティーのメッセージングアプリ、ショートメッセージサービス(SMS)、iMessage(アイメッセージ)テキストへのアクセスを制限したと電子メールで配布した発表資料で説明した。
米商品先物取引委員会(CFTC)も同様の対応を取るかどうか検討していると事情に詳しい関係者1人が明らかにした。広報担当にコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。
原題:SEC Targets Staff’s Texting, Nixes WhatsApp on Work Phones (3)(抜粋)
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Katanga Johnson, Lydia Beyoud, Dawn Lim