築40年の団地の3DK「間仕切り棚」で快適リノベーション…九州工業大院1年が最優秀賞、実際に改修へ
北九州市小倉北区と八幡東区をまたぐ「到津南団地」の住戸のリノベーションについて、九州工業大の学生らが提案する取り組みの最終審査が、戸畑区の同大で行われた。大学院1年の崎浜安寿さん（23）の作品が最優秀賞に選ばれ、実際の改修に取り入れられる。 【地図】北九州市
団地を管理する都市再生機構（UR）と九工大の連携協力に基づくプロジェクトの一環で、戸畑区の沖台二丁目団地を対象にした2022年度に続き、今回で2回目。学生の実践的な教育を行うとともに提案を改修に生かし、地域の魅力向上を狙う。
到津南団地は築約40年で今回、3DK（59平方メートル）の賃貸1戸を対象に4人家族の入居を想定した。9月中旬に行われた最終審査では、URの九州支社長らが審査員を務め、18作品の中から1次審査を通過した6作品を手がけた学生と院生が発表した。
崎浜さんの作品は、家族がそれぞれ自室を持つための十分な広さがないとして、空間を広く取りながらも区切られたスペースを設ける「間仕切り棚」の活用を提案。約3週間かけて作った模型を用い、「家族が思うままに過ごすことができる」と説明した。
URは崎浜さんの提案に基づきリノベーションの仕様や費用を調整し、来年1月頃までに改修工事を行った後、入居者を募集予定。
