“個性”を活かした超絶バトルの連続!『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』は“IMAX推し”
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』が8月2日より公開となる。本作の舞台は、総人口の約8割がなんらかの超常能力“個性”を持っていることが当たり前の世界。主人公、緑谷出久(声:山下大輝)は事故や災害、“個性”を悪用する犯罪者、敵<ヴィラン>から人々を救ける職業、“ヒーロー”を目指しヒーロー輩出の名門、雄英高校に入学。1年A組のクラスメイトたちと共に日々精進している。手に汗握るバトルシーン、バトルのなかで揺れ動くヒーローたちの心情が、観ている者の心を掴む、アツい作品だ。さらにIMAXでの鑑賞なら、圧倒的なスケール感で“ヒロアカ”の世界観に没頭できること間違いなしだ。今回は、ヒーローの活躍、その影にある苦悩さえも味わうことができる、IMAXでしか味わえない“超”体験ポイントを紹介する。 【写真を見る】まるでヒーローたちと共に戦っているよう!?“個性”を活かした超絶バトルをMAXで体感せよ! ■出久たちの前に現れた巨大要塞とは? “平和の象徴”として多くの人に勇気を与えてきたNo.1ヒーローのオールマイトは、ヒーローを志す者たちにとって憧れの存在でもあった。しかし、“悪の帝王”オールフォーワンとの死闘のあと、「次は、君だ」という言葉を遺し、オールマイトはNo.1ヒーローの座を退いた。圧倒的な強さを見せつけていたヒーローのこのメッセージは多くの人間たちの心を打つこととなる。 そんなオールマイトの意志を継ぐのは、緑谷出久や爆豪勝己(声:岡本信彦)、轟焦凍(声:梶裕貴)ら雄英生徒たちだ。出久たちが2年生に進級した春、ヒーローと敵<ヴィラン>の全面戦争が勃発。恐るべき力を手に入れた敵<ヴィラン>・死柄木との死闘が繰り広げられ、出久たちは生死をさまようほどのケガを負うことに…。ヒーロー、ヴィラン共に大きな痛手を負い、死柄木の撤退によって、戦争は一旦は終結となったが、再びの決戦の時は近づいていた。 ヒーローとしての活動を続けながら、決戦に向け力を蓄えていた出久らの前に新手のヴィランが現れる。さらに謎の巨大要塞が出現し、人や街、さらには出久たち雄英生をも飲み込んでいく…。要塞の主はオールマイトにそっくりな“ダークマイト”と名乗る男。彼はオールマイトに「次」を託されたと語るが、彼が欲しているのはオールマイトのような“圧倒的な力”のみ。力こそがすべてと考える彼は、世界を圧倒的な個の力で支配しようとしていた。 ■IMAXでしか体感できない、おすすめポイント3つ!まずは個性アクションの躍動感 ヒロアカの大きな魅力といえば、キャラクターたちの“個性”だ。 キャラクターによって“個性”が活きる場面はそれぞれ異なるが、ダイナミックな“個性”であればあるほど、IMAXでは映える。特に、緑谷出久、爆豪勝己、轟焦凍らの“個性”はド派手だ。 出久の個性は歴代の「ワン・フォー・オール」を継承している。捕縛と空中移動を得意とする黒鞭や、煙幕を発生させる力や一定の動作を繰り返すことで運動エネルギーを一時的に蓄積・放出す発勁などといった力を持つ。これがIMAXの視界いっぱいに広がる大スクリーンだと動作の迫力が増し、臨場感もアップ。爆豪の「爆破」は、それでなくても派手な個性だが、迫力と圧倒感がアップしている。そして、轟の「半冷半熱」によって生みだされる巨大な氷の壁、そして熱は華やかでさえある。個人ではもちろんのこと、共闘となると迫力はさらにパワーアップ!3人はじめA組やプロヒーローが力を合わせて立ち向かう姿にも注目だ。 IMAXで“個性”の迫力を感じるのは、敵<ヴィラン>側も同じだ。特に強力な“個性”を持つ敵<ヴィラン>とのバトルになると、画の強さだけで言葉を失ってしまうほど。本作では強力な敵<ヴィラン>が次々と登場し、様々な“個性”で出久たちを追い詰めていく。 また、今回登場する謎の巨大要塞は、そのあまりの迫力に絶望感も増す。観る者を圧倒するほどの“絶望感”は、強ければ強いほど、作品のコントラストがはっきりとする。映画館にいるにも関わらず、巨大要塞に飲み込まれるような感覚は、まさに映画の中に入り込んだような気分を味わうことができるはずだ。 ■迫力の音響 ヒロアカでは“音”の迫力も重要な要素。“個性”による戦闘が始まる時には、「来るぞ、来るぞ」と分かっていてもつい、体がビクッと震えてしまうほど。特に今回はバトルに次ぐバトルという展開だ。空気を震わせるようなIMAXの爆音によって、より緊迫感が増していく。“個性”発動から、相手に攻撃がヒットするまでの音の動きが肌を震わせ、自分もその場にいるかのような気分に。自分の視点がヒーロー側か、敵<ヴィラン>側かによってその楽しみ方も変わってきそうだ。 また、今回はA組全員が一丸となって敵に立ち向かっていく。その時のお互いへの声の掛け合いを聞いていると、まるでまわりにA組の面々がいるかのよう。そこからの戦いへなだれ込む様子を体感するのも本作の醍醐味の一つと言えるだろう。もちろん、IMAXで鑑賞することで声優陣の演技もしっかりと楽しむことができる。わずかな息遣い、声の震え、感情の爆発をよりリアルに感じられるはずだ。 ■キャラクターたちの表情と感情 本作にはオリジナルキャラクターも登場。まずは謎の敵<ヴィラン>、ダークマイトだ。容姿がオールマイトそっくりということで、声もオールマイトと同じ三宅健太が務める。オールマイトが絶対に言わなそうなことを言うダークマイトに脳が混乱してしまいそうだが、また違う世界線のオールマイトを観ているようで、これはこれで興味深い。 そして今作のキーマンとなるのがアンナ・シェルビーノ。資産家シェルビーノ家の令嬢で特別な“個性”を持っているのだが、そのせいでダークマイトに利用されることになってしまう。アンナの声を務めるのは女優の生見愛瑠。これまでに、本人役としてアニメーション作品への出演経験はあるが、本格的な声優としての参加は初となる。アンナはある事情で、感情の起伏が激しい役どころだが、その細かな感情の変化はIMAXだからこそより強調されて感じることができそうだ。彼女の感情の機微が物語のキーにもなっているので、ぜひ逃さずにキャッチしてもらいたい。 さらに、もうひとりのキーマンが、アンナの執事であるジュリオ・ガンディーニだ。声優を務めるのは宮野真守だ。執事でありながら、アンナの命をねらっているという謎に包まれたキャラクターである。彼の動きに注目することで、本作の本質が見えてくると言ってもいいだろう。そして、ジュリオのキャラクター性にもぜひ注目してほしい。普段は執事というだけあって、冷静沈着で、言動も丁寧。実は粗暴な部分もあり、感情が昂ると本音を垣間見ることができる。そんなジュリオのギャップをじっくり楽しむのも良さそうだ。 もちろん、出久ら主要キャラクターたちの感情の変化も見逃せない。特に、今回は彼らが憧れているオールマイトとそっくりな相手が敵となるため、ただ敵を倒せばいいというわけにはいかない。そんな彼らの感情のゆらぎにも注目してほしい。 「象徴を超えろ 次は僕たちだ!」という本作のキャッチコピーにもあるように、オールマイトが退いたいま、新たな象徴とはなんなのかを考えることも、出久たちが今回向き合わなければならない課題の一つでもある。オールマイトに憧れ、ヒーローを志した子どもたちが、その“象徴”について考えることは、「僕のヒーローアカデミア」という大きな物語の流れのなかで重要なポイントと言ってもいいのかもしれない。 バトルに次ぐバトルとなる本作。IMAXでの鑑賞は、迫力あるシーンの数々を味わいつつ、勝利への道をヒーローたちと共に進んでいるような気分も体感できる。ぜひ、IMAXのスクリーンから感じられる圧倒的な画と音響のパワーで楽しんでみてほしい。 文/ふくだりょうこ