2024年秋に読みたい「食」マンガ19選 小説家、書店員、お笑い芸人など各界のマンガ好き推薦!「真夜中にお腹が鳴る」
◆『パンが焦げてもふたりなら』たな/オレンジページ
主人公は気遣い屋で心配性のはーさんと楽天家のひーさん。キッチンでの何気ないやりとりを覗く、ふたり暮らしのおいしい物語。 「おにぎりや鯛焼きといった、身近な食べ物のおいしさを確かに描写する見事さと、おいしいものを食べて暮らしていくふたりの姿が穏やかで温かい。1冊にまとまるのを楽しみに待っていました!」(みさきさん) 推薦者 マンガ司書 みさき絵美(みさき・えみ)さん 公共図書館、マンガ専門図書館の司書を経て、現在はマンガのアーカイブに取り組んでいる。
◆『ごはんのおとも』たな/実業之日本社
たまごの黄身のしょうゆづけ×独身男子、しそみその焼きおむすび×女子大生、なすの浅漬け×おばあちゃんなど、幸せの笑みがこぼれる8つのレシピとストーリー。 「優しい話とやけにおいしそうなごはん。絵のうまい人ならほかにもいるかもしれないけど、お話と相まってこんなにおいしそうなのはなかなかないですよ」(薗部さん) 推薦者 編集者・元「このマンガがすごい!」編集長 薗部真一(そのべ・しんいち)さん 文藝春秋編集者。担当作に『週刊文春エンタ+』『証言「機動戦士ガンダム」』『この世界の片隅に 対談集』(文藝春秋)『翔んで埼玉』(宝島社)など。
◆『3分待って むぎ先輩』七路ゆうき/小学館
大学生の湯浅汐と、その教育担当である大学院生の薬師寺つむぎは、日夜研究に邁進中。そして深夜の研究室でご褒美のカップ麺を食べる。理系女子大生の青春、研究とカップ麺のラブコメ。 「カップ麺に特化したグルメマンガ。味を思い出しながら読めて、お腹が空きます。むぎ先輩と湯浅ちゃんの掛け合いにもにっこり」(藤原さん) 推薦者 コミック編集者 藤原めぐみ(ふじわら・めぐみ)さん
◆『空挺ドラゴンズ』桑原太矩/講談社
空飛ぶ捕龍船「クィン・ザザ号」に乗り、宙を舞う龍を狩る狩人「龍捕り」たちの旅を描くファンタジー。異世界グルメものとしても楽しめるマンガ。 「空と龍に魅せられた乗組員たちの冒険譚でありながら、おいしそうな龍料理が出てくるグルメマンガでもあります(実際食べることはできないのですが……食べてみたい龍料理)。毎回表紙がものすごく美しいので手に取る度に感動します。はじめは絵に惹かれ読み始めましたが、おいしそうな料理、徐々に掘り下げられるキャラクター、ファンタジーの中にあるリアル。好きが詰まった作品でした!」(荻野さん) 推薦者 hontoコミック担当 荻野晶(おぎの・あき)さん 話題作からBLまでマンガ全般をこよなく愛し、月に100冊以上読む雑食派。マンガのキャラクターを讃えるアワード「マガデミー賞」の審査員も務める。