「メジャーは甘くない」「4317億ウォン男の12年契約は大丈夫か?」韓国メディアがドジャース山本由伸の1回5失点KOデビューを酷評した理由とは?
ドジャースの山本由伸(25)が21日、韓国ソウルで行われたパドレス戦に先発したが、1回に4安打5失点する散々な内容で降板、悪夢の黒星デビューとなった。韓国メディアは「4317億ウォン(約490億円)男の12年契約は大丈夫か?」などと酷評。オープン戦から結果を残せていないだけに不安の残るメジャー初登板となった。 【全文掲載】大谷翔平がSNSで結婚を報告
山本が顔色を失った。 メジャーデビュー戦となるその立ち上がりに先頭のボガーツにレフト前ヒットを許して、続くタティスJr.にはデッドボールをぶつけた。追い込んでからのスプリットが抜けたものだが、山本にしては珍しいミス。 無死一、二塁からクロネンワースに2球目に投じたスプリットがまた落ちずにど真ん中に吸い込まれライト線に痛打された。メジャーリーガーは甘い球は見逃してはくれない。走者一掃の三塁打である。さらに4番のマチャドに四球を与えたところで、投手コーチが解雇された水原通訳に代わったアイアトン氏を伴ってマウンドに。それでも山本は落ち着きを取り戻せない。大声援に迎えられて打席に入ったキム・ハソンにセンターへ犠飛を許す。 ここまで持ち球のすべてを駆使するが、どの球も制球が定まらない。キム・ハソンには見送ればボールの低めの151キロのフォーシームを簡単に外野へ運ばれている。 プロファーをインコースへのカットボールで空振りの三振に打ち取り、二死までごきつけたが、カンプサノの三塁線のゴロをマンシーが雑なプレーで後ろへ逃して(記録は二塁打)、1点を追加され、ウェードにもカットボールをライトへ弾き返されて5失点。メリルをカーブで三振に仕留めてようやく長いイニングが終わった。43球を要したこともあり、ロバーツ監督は降板を決断。ベンチで屈辱の1回KOとなった山本に声をかけた。 韓国のMKスポーツによるとロバーツ監督は、「オープン戦に似て制球が悪かった。本来の山本の姿ではなかった。緊張もあったのだろう。すぐに回復するよ」と楽観視していたという。 ただ韓国メディアは酷評した。 スポーツTVニュースは「ドジャースの140年の歴史の中で初めての屈辱...山本は4317億ウォン(約490億円)の投手ではなかったか」の見出しを取り、1回以下の登板で5失点したデビュー戦投手が、ドジャースの140年の歴史で、初めての屈辱となったことを伝えた。 山本はオープン戦でも3試合に登板し、9回2/3を投げて被安打15で9失点、防御率8.38と不安を残していた。球種が盗まれているとの指摘があり、今回は、セットポジションでグローブの位置を変えたりしたが、同メディアは、「予想された事態だったのではないか。オープン戦では低迷し、投手の癖が露呈したとも言われた。結局、その恐れは現実のものとなった。もちろんメジャーデビューの緊張感やプレッシャーを考えれば、山本のスランプは一時的なものなのかもしれない。結局のところ、これが一時的なスランプなのか、メジャーの適応の失敗なのかは、山本の今後の投球を見ればわかるだろう」と分析した。 「4317億ウォン投手の『12年契約』は大丈夫か」と報じたのは、スポーツ朝鮮だ。 「彼は『準備は完了している』と自信を見せてマウンドに上がったが、現実は厳しかった」と伝え、投球内容の詳細を記した。山本はドジャースと投手では異例とも言える12年の長期契約を結び、その契約金は、投手としてのメジャー史上最高額となる3億2500万ドル(約490億円)に達したが、その大きな期待に沿わないデビュー戦の内容を問題視したのだ。
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