三浦半島で高級“アオリイカ”が豊漁 温暖化が影響か 1杯6000円→2000円激安販売も
庶民の味として親しまれてきた「スルメイカ」の水揚げ量が激減する一方で、神奈川県の三浦半島では、旬を迎えた高級食材「アオリイカ」が次々ととれる異常事態が起きています。 【画像】次々に釣れる高級アオリイカ 半透明で引き締まった刺身 天ぷらに焼き物も
■漁が解禁 アオリイカの水揚げ1.5倍
日本人に古くから食されてきたイカ。なかでも高級イカの代名詞とも言えるのがアオリイカです。肉厚で旨味が強く、濃厚な甘みが楽しめます。 アオリイカの漁が解禁になったばかりの神奈川県・三浦半島で、先月31日に漁に同行させてもらいました。 アオリイカは疑似餌を垂らして、船をゆっくりと走らせるトローリングという手法で釣っていきます。 すると、1時間もせずに6杯釣れました。その後も次々に釣れるアオリイカ。2時間で10杯のアオリイカが釣れました。 房竹丸 宮川聡さん 「(Q.今年アオリイカが多いと感じる?)感じましたね。多いと思います」 水揚げ量は例年の1.5倍ほど。しかし、実はこの辺り…。 宮川さん 「スルメイカで有名な地域だった。でも、もう全然釣れなくなっちゃって、今年もスルメイカはダメだ」 温暖化の影響で海水温が上昇し、これまで主流だったスルメイカがほとんどとれなくなってしまいました。1キロ数百円で取引されていたスルメイカが今では2000円以上になることもあるといいます。 一方、水温が上がったことで高級なアオリイカがよくとれるようになり、例年より安く取引されています。 宮川さん 「今、値段がいいから、みんな行く。とれるから。とれるものを頑張ってとって、生活していく」
■高級アオリイカが2000円以下!
店では、いくらで食べることができるのでしょうか。 田無漁港直売所では、アオリイカを生きたまま仕入れて提供しています。 新鮮さを味わうなら、やはり刺し身で。 客(50代) 「甘みがすごく強くて、弾力感、身が引き締まっている感じ。とてもおいしいですね」 捨てるところがないと言われるイカ。ゲソやヒレも天ぷら、焼き物で楽しめます。 客(50代) 「(天ぷらは)全く違うね。さっきここにいたイカがカラッと揚がって、塩を振って食べるけど、これがまた本当にお酒とめちゃめちゃ合います」 高い時は1杯5000円から6000円することもあるアオリイカですが、今年は…。 田無漁港直売所 早津茂久社長 「値段が少しお買い得になっています。日によって変動はありますが、安い時は2000円以下でアオリイカが食べられます」 いつまで、アオリイカが安く食べられるのでしょうか。 早津社長 「(漁の)出だしの今が一番安く食べられています。11月末くらいまではお得に食べられる時期だと思います」 (「グッド!モーニング」2024年11月1日放送分より)
テレビ朝日