代表活動を経て出場機会を掴んだ“ロス世代”中央大DF中光叶多「キルギスに行けたのはだいぶ大きかった」
[12.15 インカレ強化ラウンドGL第2節 中央大 4-2 四国学院大 スポーツ広場2] 【写真】「美人でスタイル良い」「ミニスカの美脚が…」欧州クラブのベンチに座る日本人グラドルに反響 DF中光叶多(1年=広島ユース)は中央大に進学した今季、大学サッカーや代表活動を通じて様々な経験を積む1年になった。 中光は昨年に負った右膝半月板の怪我から4月に復帰。当初は思うように体が動かず苦労した。その中でも「筋トレはしていたので競り合いの部分だったり体の強さだったりとか、技術面は上手くいかなくてもフィジカル面ではうまくやっていた」と筋トレに励み、成長を続けた。 また「大学と高校の違いの差に少し思い詰めたところもあるんですけど、1年間はうまくいかなくても代表活動にも参加させてもらっていたのでそこが一番大きいと思います」と中光。ロス五輪世代の中光は昨夏に初めて日の丸を背負うと、今年9月のU20アジアカップ予選には追加招集として参加した。キルギスで行われた同予選では「他国でやる環境の難しさとか食事の部分、芝もあまり良くないしというので全部環境が良くない」とアジアの戦いらしい経験をし、大アウェーの中で戦ったキルギス戦(△1-1)も踏まえて不慣れな環境でも自分たちの力を出す必要性を学んだ。 環境面だけでなく、同世代のトッププレーヤーと共に戦ったことも貴重な経験になった。Jリーグで戦う選手とも共にする中で一つ一つの質や球際のこだわりなど多くの刺激を受けると、9月の代表活動を経て10月に関東大学リーグデビュー。リーグ最終節では初スタメンを飾り、フル出場で勝利に貢献した。 「キルギスに行けたのはだいぶ大きかったと思います。主力のメンバーたちとコミュニケーションを取れたりとか、合間の練習で良い刺激を受けたりした。そこで自分的にもチームに絡めていけたので、大学サッカー(でのプレー)に上手く影響を与えられたと思います」 そうした経験を積んだ今季は全日本大学サッカー選手権(インカレ)の戦いで幕を閉じる。中央大は予選ラウンドで敗れたため日本一を争う決勝ラウンドには進めなかったが、新設された強化ラウンドを現在戦っている。全勝での強化ラウンド制覇を目指す中、来季を見据えて従来の4バックではなく3バックにも挑戦中。予選ラウンドからフル出場を続けている中光は「ここで良い印象を残せばやっぱり関東大学リーグにも繋げていれる」と意気込んだ。 「代表に入っているかでプロに入っていけるかも変わってくると思うし、国際大会に参加した経験がプロでも活きてくると思う」。中光は継続的な代表入りに意欲を示しながら、定位置を掴みつつある中央大で鍛錬を重ねていく。