32歳ディミトロフ 5年半ぶりTOP10復帰に王手、第1シードのアルカラス撃破し4強「何をすべきか明確だった」<男子テニス>
マイアミ・オープン
男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は28日、シングルス準々決勝が行われ、第11シードのG・ディミトロフ(ブルガリア)が第1シードのC・アルカラス(スペイン)を6-2, 6-4のストレートで破り、大会初のベスト4進出を果たすとともに、約5年半ぶりの世界ランキングトップ10復帰に王手をかけた。 【シナー、メドベージェフらマイアミOP組合せ】 32歳で世界ランク12位のディミトロフは今季、開幕戦となったブリスベン国際(オーストラリア/メルボルン、ハード、ATP250)で通算9度目のツアー制覇を達成。その後も2月のオープン13・プロヴァンス(フランス/マルセイユ、室内ハード、 ATP250)で準優勝を果たすなど好調を維持している。 今大会では4回戦で第8シードのH・フルカチュ(ポーランド)をフルセットで破り、8強入りを決めた。 迎えた準々決勝、ディミトロフはファーストサービス時に77パーセントの確率でポイントを獲得しアルカラスのブレークを1度に抑えると、リターンゲームでは4度のブレークに成功。試合を通じて23本のウィナーを決めた一方でアンフォーストエラーを5本に抑える安定したプレーをみせ、1時間32分で同大会初の4強入りを果たした。 ディミトロフはこれでATPマスターズ1000の全9大会のうちムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)を除く8大会でベスト4進出を記録した。 男子プロテニス協会のATP公式サイトにはディミトロフのコメントが掲載されている。 「彼(アルカラス)に勝つためには、全体的にベストのプレーをしなければならないと思う。とても集中して試合に臨んだし、自分が何をすべきかは非常に明確だったと思うよ」 「僕はすべてのチャンスを活かした。セカンドサーブはすべてアタックしていたと思う。彼をとても難しいポジションに追い込んだ。アグレッシブに攻め続けて、ネットに出て、ボールを動かして、彼に打たせないようにしなければならなかったんだ」 勝利したディミトロフは準決勝で第4シードのA・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。ズベレフは準々決勝で世界ランク57位のF・マロジャン(ハンガリー)を下しての勝ち上がり。 なお、ディミトロフは準決勝に勝利し決勝に進出すると、2018年10月29日付の世界ランキング以来、約5年半ぶりにトップ10復帰を果たすこととなる。
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