【5回目は北海道】 アウディ・サスティナブル・フューチャー・ツアー開催 持続可能な社会を考える
北豊富変電所とサロベツ原野
アウディは、9月10日、11日の2日間、日本海側に面した強い風と広大な土地を有する風力発電の適地、北海道北部を訪問するメディアツアー「アウディ・サスティナブル・フューチャー・ツアー北海道」を開催した。 【写真】5回目となる「アウディ・サスティナブル・フューチャー・ツアー」の様子を最新eトロンを写真で (138枚) 風力発電にまつわる重要施設とそれを取り巻く自然環境に触れながら、稚内から旭川までの約300kmを、アウディの電気自動車eトロン8台で巡りながら、持続可能な社会の実現の重要性について一人ひとりが考えるきっかけの場を作ることを目的とし、今回で5回目の開催となった。 ■北豊富変電所で世界最大級の蓄電池による安定した電力供給を学ぶ 北豊富変電所は、国内最大規模、世界でも最大級の蓄電池設備を誇る変電・蓄電施設で、連携する風力発電所は約540MW(予定:風力制御システムで最大300MWに抑制し連携)、蓄電能力はアウディの電気自動車eトロンの約8700台に相当する720MWhを誇るという。 北海道北部では系統制約問題により新規の発電所の建設が難しい状況にあったが、経済産業省主導で実証事業が進められた本施設と送電網の完成により、ウインドファームが9つ、風車が127本を新たに建設、接続できるようになり、風力発電による電力の安定供給が実現した。 その主要設備である蓄電池棟施設の規模の大きさを展望台から眺め、また普段は立ち入れない蓄電池棟の内部も見学。系統制約問題では、北海道北部の恵まれた風況をいかして作る電力を安定して供給する送電網の整備や容量の拡大と共に、電力を使う側の需要を高めることも大切、という説明を受け、電気自動車が一つの解決策になり得ることを学んだという。 ■サロベツ原野で守るべき自然を体感 日本最大の高層湿原であり、アイヌ語の「サル・オ・ペツ(葦原を流れる川)」が語源とされる「サロベツ原野」を訪問。100種類以上の植物が花を咲かせ、国内希少野生動植物種の「シマアオジ」をはじめ多くの渡り鳥がやってくる生き物の宝庫であり、ラムサール条約にも登録されている。 サロベツ・ネイチャー・ガイドさんから湿原の成り立ちを学んだほか、木道を歩いて動植物を見学。雄大な自然を目の前に、生態系の保護や生物多様性の大切さについて考えた。